経済活動再開に向けた第3フェーズに入る
今週はテキサス州についてレポートします。新型コロナウイルス「COVID-19」(コビット・ナインティーン)を巡るテキサス州政府の動きです。
去る6月3日、テキサス州では経済活動再開に向けた第3フェーズに入ることが発表されました。具体的には、バーなどの飲食店について、入店者が着席する場合に限り50%のキャパシティーまで入店が許されます。また、アミューズメントパークや祭典の開催などについては、陽性者が1000名以下の郡であれば、50%のキャパシティーまでは運営可能とされています。
さらに、7月4日の建国記念日などを想定して、屋外でのイベント開催なども一定の制限のもと再開が認められることになりました。
新型コロナウイルス対策の州内ルール
このような経済再開に向けた動きの中でも、新型コロナウイルス対策として、マスクなどで顔を覆うこと、10名以上での集まりを極力避けること、65歳以上の高齢者はできる限り自宅にとどまることなどが州内のルールとして提示されています。
6月12日以降は、さらに制限範囲が緩和される予定であり、テキサス州は着実に正常化に向かっているということが言えそうです。
州知事アボット氏がジョージ・フロイド氏の自宅を訪問
テキサス州知事のアボット氏は本人のツイッターを通じて、現地時間の6月8日、全世界で話題となっているジョージ・フロイド氏の自宅を訪問したと伝えています。
アボット知事はジョージ・フロイド氏の家族と共に撮影した写真を投稿し、「彼らは(アメリカにおける)人種間の隔たりを越えた架け橋となる象徴的存在だ」としたうえで「ミネソタ州で起きたことをテキサス州では絶対に起こさない」としています。
テキサス州からミネソタ州までは距離にして約2000キロ。他州の知事がわざわざ自宅を訪れるほど、ジョージ・フロイド氏の事件がアメリカ合衆国にとって衝撃的だったということでしょう。
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