アメリカ不動産アカデミー

アメリカ不動産アカデミーVol.6 テキサス州の新規感染者数減少と現地状況（2020年7月10日時点）

2020.07.10

新規感染者数が大幅に減少

今週は、先週に引き続きテキサス州における新型コロナウイルスの状況と現地の様子をお知らせします。

7月に入り、テキサス州では連日約8,000名の新規感染者数が発表されており、さる7月4日は過去最高となる8,258名を記録するなど、感染の拡大が続いてきました。しかしながら、注目すべきはその翌日の新規感染者数です。5日の新規感染者数は3,449名と、大幅な減少が見られました。

休日は各機関からのデータ報告が遅延することから、翌日の新規感染者数が減少する傾向にあります。7月4日は独立記念日のため、多くのアメリカ国民にとっては休日。そのため報告が遅延し、新規感染者数が減少したものと考えられます。

一方で、検査数自体は日々増加傾向にあります。その中で新規感染者数が前日の半数以下まで減少したことは、これまでとは明らかに異なる傾向です。

6月25日以降、州政府は経済活動の段階的引き上げを停止。そうした感染抑止の努力が一定の成果に結び付いてきたと言えそうです。

テキサス駐在員による現地レポート

さてここからは、当社テキサス駐在員からのレポートをお伝えします。

ダラス市内のショッピングモールは入場制限下での営業を続けており、人気ブランド店では入店待ちの列も見られます。そのような中、知事令に基づくソーシャルディスタンスの確保は概ね守られています。一方、アメリカに暮らす市民にとってマスク着用は不慣れであり、知事令に反してマスクを着用しないまま街を出歩く住民も散見されます。

また、生活に欠かせないスーパーなどへの来店数はコロナ禍前の水準まで回復しています。ただし、入店する際にはマスクの着用と消毒液の使用が義務付けられており、ビュッフェスタイルでの営業については中止するなどの対策もとられています。

レストランについても客足は戻っています。現在は1店舗あたり50%のキャパシティー制限がかかっているものの、テラス席を活用するなど、昼夜を問わず多くの来客を呼んでいます。

日本でも若者の感染拡大が話題となっていますが、アメリカでもレストランなどへの来店者の多くは若者です。こうした若者たちの行動を制限することは、日米共通の課題と言えそうです。

以上、田力優がお伝えいたしました。

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