1.6月の消費者物価指数はほぼ予想通りの2.6%上昇で着地
2024年7月26日、米国商務省経済分析局が6月米国個人消費支出(PCE)価格指数(PCE)価格指数を発表しました。前年比2.5%上昇の予想に対し、結果は2.6%上昇。予想をわずかに上回りましたが、概ね想定内という数字で、年内利下げを期待する投資家たちからは安堵の声が聞こえました。
ピーク時の22年夏に6%台後半に達したPCEですが、同年後半から徐々に下がり始め、23年10月に3%を切り、その後今に至るまで2%台をキープし続けています。FRBの目標である2%には届かないものの、インフレ速度は健全なものになりつつあると言えます。
2.市場は9月利下げを確実視
アナリストは、インフレ率が安定していることと、景気減速へのテコ入れが必要な状況とを根拠に、次回9月のFRB会合にて利下げの決定がされるのではと予想しています。
市場はよりハッキリとした予想をしています。政策金利に対する市場の予想を反映する、CMEグループのFedWatchツールによると、次回の会合後の金利が0.25%下がるという予想が89.6%、0.50%下げが10.1%、0.75%下げが0.3%、そして今の金利をキープするという予想はなんと0%! 市場は、利下げは確実で、下げ幅の問題だと考えているのです。
この予想が現実となった場合、各種資産の市場にも大きな影響があると見られます。不動産も例外ではありません。住宅ローン金利低下による需要増と、それに伴う価格上昇が見込まれます。日本からの投資の場合は為替への影響も見逃せません。最後に利下げが行われた2019年7月から5年。転換点は近づいています。
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