賢人を賢人たらしめている行動や考え方は。そして大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます。
ゴールと道幅だけ決めて、自由に歩かせる
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識学を個人で受講されてどう思いましたか。
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それまで僕がやっていたマネジメントとは真逆だったんですが、これが正しいと思いました。識学って数学や物理のように、組織運営に正解を導き出すんです。それが非常に腑に落ちました。
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成果としてはいかがでしたか。
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最初に知人の会社で識学メソッドを導入させてもらったところ、3、4ヵ月であり得ないほどの業績を叩き出したんです。社長がびびってしまうほどの業績でした。やっぱり識学は間違っていないと確信し、普及させるために研修モデルをつくりました。世の中を変える可能性を秘めた、こんなに素晴らしいメソッドを自分だけで抱え込むのはもったいないという思いでした。
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研修モデルにすることで、安藤さん以外の人も講師として普及に取り組めるわけですね。最初に福富さんがつくられたメソッドは、言語化ができていなかったんですか。
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言語化はされていたんですが、福富は職人みたいなもので、教え方がめちゃくちゃ雑だったんですよ。わかる人がわかればいい、みたいな。それでは普及させるのにサービス品質をキープできませんから。
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識学の導入企業は3,000社もあると伺いましたが、やはり時代にフィットしたのでしょうね。
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それはあるでしょうね。当時は社員を気持ちよくさせ、モチベーションを上げれば業績も上がるという組織運営が主流でした。でもそんな緩いやり方じゃ結果は出ないということに、みんな気づいてきたんでしょうね。
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自由を与えすぎてどうしたらいいかわからないのは、伸びないベンチャーの典型ですよ。それに対して識学は、いわば型にはめるわけですね。組織と個人を。
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オープンハウスさんも強い型があって、その中で1人ひとりが工夫しているから強いんだと思います。
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なるほど。
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型を示す代わりにプロセスは自由。識学では結果しか評価しないので、極論すれば、結果さえ出していればサボっててもいいんです。もちろんルールはあるので、ルールから外れなければ、ということになりますが。要はゴールと道幅だけが決められていて、どう歩いて行くかはあなたの自由ですよ、と。
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対象となるのはリーダーですか、それともメンバー?
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組織運営を変えていくのが識学ですので、組織のルールを変えられる人、つまりリーダーだけが対象です。
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今後はどのような事業展開をお考えですか。
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1つは今のメソッドをしっかりと広げていくことです。最近は大企業からの引き合いも多いので、その市場も開拓したいですね。もう1つは隣接領域ということで、識学を導入した企業を対象としたM&A仲介事業、人材紹介事業、ファンド事業などです。
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できれば教育の場にも。
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将来的にはぜひやりたいんです。学級運営を担う先生に、ぜひ識学を教えてあげたいと思っています。
※この対談は2023年6月28日に弊社「GINZA XI」ラウンジ(東京・銀座)にて行われました。
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