賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
限界まで振り切ってトップとなった営業時代
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鎌田 -
和田さんが新卒で入社された頃の光通信様は、猛烈な営業ぶりで知られた成長企業でした。
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和田 -
学閥のない会社でしかも急成長のベンチャーなら、コネも学歴もない自分にも出世のチャンスがあるんじゃないかと思って入社したんです。
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鎌田 -
実力主義の会社ですからね。
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和田 -
担当は法人営業で、入社して最初の月に新卒新人600人の中でトップとなり、翌5月には全国トップの数字を叩き出しました。自分ではそんな成績を目指していたわけではなかったんですが、フタを開けてみたらトップになっていた感じでした。
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鎌田 -
驚異的な営業力ですね。センスがよかったんでしょう。
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和田 -
がむしゃらにやっただけです。どうせなら限界までやってみよう、それでダメなら辞めればいいと思っていましたから。朝は5時に起きて会社に行き、帰りは深夜2時。駅のホームは必ず走っていましたから、ワイシャツの背中はいつも汗だくでした。靴もすぐにダメになって、買い換えてはまたダメになるという繰り返し。
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鎌田 -
すごいの一言に尽きます。
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和田 -
走っても間に合わないときは迷うことなくタクシーを使いました。初月のタクシー代が32万円で、もちろん新入社員の給料では払いきれませんから、毎月 親に借金しました。光通信はいい会社で、そんな高額なタクシー代でも規定に則って翌月にはちゃんと精算して振り込んでくれるんです。同期の仲間にはずるいと思われていたようですが、結果を出していたので何も言わせませんでした。
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鎌田 -
そんなにタクシー代を使って、1日何件ほど営業されていたのでしょう。
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和田 -
20件ぐらいですね。そのうち17件は成約に結びつけました。
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鎌田 -
素晴らしい成約率だ。どんな手を使ったんですか。
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和田 -
商品を紹介するとお客様は断りの理由を挙げてきますよね。そこを先回りして断りの理由を予想して順番に潰していき、これ以上断る理由がないというところまで事前準備します。その上で最高の笑顔でお客様にご成約をお勧めしました。
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鎌田 -
なるほど、すごい営業です。
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和田 -
お客様と接するたび新しい断りの理由が出てきて、それを吸収するのが楽しかったですよ。当時は会社のホワイトボードに祝成約の紙が貼られましたが、私のところだけ貼りきれずにテープでつないで、その紙が床まで届いていました。そんなことも楽しかったです。
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