賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
食への好奇心が尽きることはない
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食も本田さんのテーマですね。The Japan Times主催のDestination Restaurantsの選考委員にもなられました。
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日本にいる間は地方のお店を訪ね歩いていて、年間200軒近くは足を運んでいます。今後はもっと多くのお店に行くつもりです。最近は地方で勝負しようとする若い料理人がどんどん増えていて、楽しみですよ。食材のレベルが上がっただけでなく、処理方法や輸送、調理力などあらゆるものが進化しています。伝統的なはずの江戸前の寿司でさえ、どんどん進化している。今は老舗だからといって必ずしもいいわけではなく、若いお店も素晴らしいんです。
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本田さんほど食を極めていくと、舌が肥えてきて、好みが狭まることはないんですか。
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確かにそれはあるかもしれませんね。でも一方でもっといろんな食を楽しみたいという気持ちは強いですから、好みが広がっているという感覚もあります。
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“食べ疲れ”のようなことはない?
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ないですねえ。好奇心が勝ります。同じところに滞在してもせいぜい2、3週間ですから、その間、1食たりとも外したくないという思いで、徹底的にリサーチして出かけます。
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確かに出かけた先の食は、外したくないですね。その意味でも情報は大切でしょう。いいお店の情報って、どこから仕入れるんですか。
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人脈ですね。シェフに「あそこのお店が面白いよ」と教えてもらったり、Destination Restaurantsの他の審査員に聞いたり。特に審査員の1人は、世界No1のフーディー(foodie)です。
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フーディーとは。
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簡単に言えば、食べることのプロというか、食についての造詣が深く、食べることにすべてを賭けているような人のことです。“食の鬼”ですね。そんなフーディーのネットワークがあって、そこから得られる情報が一番ホットです。
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本田さんご自身もフーディーとしてなかなかのものでしょう。
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OAD(Opinionated About Dining)という国際的なダイニングガイドの団体がありまして、そこで私は17位のフーディーとされていますが、上位の人たちとの開きは大きいですよ。
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食べる量も多いんでしょうね。
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だからハワイでも走ってます。
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