賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
あえて居心地の悪い会食をする理由
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鎌田 -
キックボクシングも習っていらっしゃるとか。
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杉本 -
ジムで週2日パーソナルなトレーニングを受け、他の1日はキックボクシングに通っています。個室でトレーナーがマンツーマンで指導してくれるんですが、キツいですよ。2分やって1分休むというターンを多いときで8ラウンドぐらいやっていて、全身運動なのでくたくたになります。やりすぎて過呼吸になることもあるし、もはや修行です。
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鎌田 -
実は行きたくないと思いながら行っていると。
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杉本 -
本当にそうなんです。赤字部署のミーティングに出席するぐらい、行くのが嫌なんですよ笑
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鎌田 -
それでもあえてキツいことを続けていらっしゃる、そのストイックさはどこからくるんですか。
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杉本 -
会社にいると、周りの人はみんな私の言うことを大体聞いてくれるじゃないですか。油断してると、つい自分を勘違いしそうになるんです。だからあえてジムに行って苦しいトレーニングをし、ボコボコにされることで精神のバランスを保っている面はありますね。オレはもっと頑張らなきゃダメだと反省しながらジムから帰ってきます。
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鎌田 -
なにもそこまでという気もしますが。
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杉本 -
会食なども同じで、なるべく居心地の悪いところにいたいと思っています。ちょっと怒ってくれるような人や、自分より若手だけれど自分より頑張っているような人と一緒にいることで、もっと頑張らなきゃと思いたいんです。放っておくとつい調子に乗ってしまうところがあるので、なるべく耳の痛いことを言われるような会食に行ってます。
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鎌田 -
Mかもしれない。
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杉本 -
確かに。若い頃は辛いことを避けようとしていましたが、自分にノルマを課してあえて厳しい環境で会食していると、次第に何とか楽しもうと考えるようになりました。仕事も、不動産営業を始めたときは飛び込みばかりで辛かったですが、自分なりに楽しみを見つけて乗り越えることを覚えました。
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鎌田 -
自分にご褒美をあげるタイプなんですね。
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杉本 -
クリニックでも顔に鍼を打つ施術があるのですが、これが痛いんです。でも先生は「美しくなるためにはそれなりの犠牲が必要です。ノーペイン、ノーゲインです」と。でも大丈夫ですか、美容対談になっちゃってますよ、これ。
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鎌田 -
もちろん大丈夫です、みんな関心のあることですから。
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