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S&P500が約1年ぶりの高値を記録

5月末にS&P500が上昇した3つの要因

2023年6月2日、S&P500は年初来11.98%上昇となる約4282ドルで取引を終えました。これは昨年の最高値である8月16日の約4305ドルに迫る価格です。週間上昇率も約1.8%と高水準でした。アナリストはこの強気市場の要因は3つあると指摘しています。

1.デフォルト回避の決定
バイデン大統領と下院議長マッカーシー氏が超党派で合意した債務上限引き上げ法案が上下両院で可決され、間近に迫っていたデフォルトを回避できることが決定的になりました。
デフォルトの可能性は低いと言われていたものの、万一現実になると米国債をはじめとするあらゆる金融商品が信用格下げされ、価格も暴落する恐れがあり、投資家たちは最低限のリスクヘッジが必要でした。債務上限引き上げにより、その心配をする必要がなくなったことで、市場に流通する資金が増えたとか投げられます。

2.利上げ停止への期待
FRBは5月のFOMCで過去の声明文にあった「いくらかの追加引き締めが適切となる可能性を見込む」という言葉を削除しました。そのため、直近で10回繰り返された利上げがついに終わるのではという期待が高まっています。
インフレはまだ退治しきれてはいないものの、銀行破綻から来る金融不安や後退する景気を、FRBも気にしているはずです。6月のFOMC実施日は13日、14日。果たして利上げは停止するのでしょうか?

3.雇用統計の頭打ち
FRBが強気に利上げを続けてきたもう1つの理由が、堅調な雇用統計でした。5月の雇用統計は以前として好調ではあるものの、失業率が若干ながら上昇し、賃金の伸びも鈍化しています。これは2の利上げ停止を後押しする材料になります。

好調なのは大型ハイテク銘柄だけ?

要因のうち、2についてはまだ「期待」でしかありませんので、もしこれが現実になると株式市場がさらに盛り上がる可能性は十分にあります。一方で、株価に対して楽観視すべきでないという声もあります。

そう主張する人たちの根拠の1つが、値上がりしている銘柄の偏りです。というのも、現在のS&P500の上昇は、大型ハイテク株の上昇に引っ張られている面が大きいからです。年初来170%という異次元の上昇を遂げたNVIDIAをはじめ、AIテクノロジーを保有する企業の株価は軒並み急騰しています。

しかし、中小銘柄に目を向けると、微増か横ばいの銘柄が多数です。それがよく分かるのが、S&P500の均等加重版です。通常のS&P500は市場価値加重指数で、各銘柄の時価総額(株価×発行済み株式数)に基づいて重み付けされています。つまり、大きな市場価値を持つ企業ほど指数内での影響力が大きくなります。S&P500の均等加重版は、この重み付けをなくし、全銘柄を平等の割合で保有している場合の指数です。その年初来上昇率は、わずか1.5%。株式市場全体を見渡すと、そう盛り上がっているわけではないのです。

楽観的な見方と悲観的な見方が入り交じる米国株式市場。まずは6月のFOMCに注目しましょう。

 


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