賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
“レス・イズ・ベター”という価値観
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鎌田
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石川さんのお仕事は、“考えること”と言ってよろしいでしょうか。
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石川
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考えて、答えを出すことが仕事です。正直、考えるだけだと価値がないと思っています。実行して初めて価値が出る。だからビジネスであれ、アカデミアであれ、そこに難しい問題があったら、さっさと考えてその場で答えを出す。そしてとにかく前に進むことにしています。
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鎌田
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考えて実行する。なるほど、確かにその通りです。石川さんと私は15、6歳ほど年齢差があります。我々は、いい学校を出ていい会社に入るのがいい人生だという価値観で育ってきましたが、今の若い世代はまったく違う価値観なんでしょうね。
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石川
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そうかもしれないですね。たくさんのいいモノに囲まれるのが幸せだったのは過去のことで、今は“モア・イズ・ベター”じゃなくて“レス・イズ・ベター”なのかなと。何気ないことに幸せを感じるというか、弱い刺激で幸せなんです。住空間も、大きな家より、心地よい小さな空間が求められているかもしれません。

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鎌田
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なるほど、私たち住宅産業にいる人間にとって、それは非常に示唆に富んだ指摘です。
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石川
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たとえばデンマーク語に、居心地のいい空間や時間を意味する「ヒュッゲ」という言葉がありますが、“ヒュッゲな生活”が若い世代には快いのかなと。
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鎌田
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“ほんわか”という感じですか。
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石川
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そうそう、まさに“ほんわか”です。
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鎌田
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なるほどねえ。

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鎌田
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どうしてそのような価値観の変化が起きたのですか。
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石川
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どうしてでしょうか?!(笑)これは想像でしかないですが、近代化によって社会的寛容度が増したことだと思っています。一昔前は女性の社会進出、そして最近だとLGBTQ+のように、今は、いろんな人のいろんな生き方が許容されるようになりました。すると、先ほど鎌田さんがおっしゃった「いい学校→いい会社→いい人生」というルートがすべてじゃないんだ、とみなが気づき始めのかなと。
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鎌田
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多様さを受け入れるようになったと。
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石川
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そうですね、「何でもないようなことが、幸せだった」と思う人が増えている。そういう意味で、THE虎舞竜の先見の明たるやすごいですよね(笑)
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