賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
※この対談は2021年6月10日に弊社「GINZA XI」ラウンジ(東京・銀座)で行われました。
対談後記 ギフトの田川社長にお話をうかがいました。
高校生のころから漠然と起業することを目指していたという田川さん。大人になってから企業を志したのではなく、最初から人生を起業家として歩もうと決めていたタイプです。 起業家にはざっくりと子供のころ(就業前)から企業を目指す先天タイプと、社会人になってから起業を目指す後天タイプとがいると思っています。田川さんの場合、まさに子供のころから起業するぞと決めていたわけで、最近増えている頭でっかちな後天起業タイプとは違うなと感じます。
まさに「たたき上げ」というか、全て実戦という方だと思います。それだけに、お話に説得力があるし、生意気ながら力を感じます。言い方は良くないですが、いまどき修行目的でラーメン店に入社する若者はそうそうはいません。いまどきで考えれば、もっとスマートなやり方を採用するはずです。まず最初にビジネスモデルを考えて、何もない状態で出資者を探し、出資してもらった金で赤字を掘り続けてやっていく。それが今風の起業です。 しかし、このスマートなやり方が本当にスマートなのかは大いに疑問です。そもそも赤字を垂れ流すことに慣れた経営がその後素晴らしく収益を上げていくのは相当に困難です。自分の大事なお金をつぎ込んで、何とか資金繰りしながら、黒字経営をやっていく。そうすることで、利益を生み出す大事さ、大変さを実感していくものだと思います。
若くして起業し、最初に出したお店では味に納得がいかないと店を閉めたというお話でした。当然、店を閉めれば売上は立たず、すぐに資金は尽きてしまいます。そうなって、ようやく安定してお客様にラーメンを提供するフォーマットを固めようとされたそうです。まさに、実戦から学び、何が大事なのかを見極め、それを磨き続けた地道さが田川さんの強みと思いました。 業態についても、田川さんは「自分がわからないものには手を付けない」と言います。外食産業において、経営者が必ず辿る業態の多様化とそれに続く失敗。それを見越したような田川さんの考えは、「若いのにえらい」と思わずうなるものでした。 鎌田和彦 |
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