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五十嵐 幹氏(第2回)

“商売人”としての生涯を貫きたい。
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ゲスト株式会社クロス・マーケティンググループ 代表取締役社長兼CEO 五十嵐 幹氏

1973年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本アジア投資株式会社に入社。株式会社モバイルステーション・ドットコム、ロンドベルテクノロジー株式会社を経て、2003年にオンラインリサーチ会社「株式会社クロス・マーケティング」を設立。オフラインリサーチなどの総合マーケティング会社として成長し、2008年10月に東証マザーズに上場。2018年東証一部へ市場変更。

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インタビュアー株式会社オープンハウスグループ 副社長 鎌田 和彦

1965年神奈川県生まれ。88年慶應義塾大学文学部卒。89年(株)インテリジェンスを設立、取締役に。99年に同社代表取締役社長、2008年同社相談役。08年には日本人材派遣協会会長も務める。15年よりオープンハウスグループ 取締役 副社長。

賢人を賢人たらしめている行動や考え方は。そして大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます。

誰にも期待されなかったIPO

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鎌田

ベンチャーキャピタルで多くの実例を見たことが五十嵐さんの財産になったわけですね。

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五十嵐

ええ、投資を行う中で、事業側に回りたいという気持ちも強くなっていきました。それでインターネット領域での事業を提案していた起業家の方に「君が提案したんだからやってくれないか」と誘われたことがきっかけで退職し、起業に参画することになりました。

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鎌田

どういう事業だったんですか。

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五十嵐

インターネットメディア事業です。ただ当時はナローバンドの時代でなかなかビジネスが広がらず、うまくマネタイズできませんでした。それで3年間で20億円を使い切ってしまいました。

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鎌田

20億ですか。使いましたねえ。

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五十嵐

その後アメリカでインターネットリサーチが流行っているからやってみようという話があり、事業を立ち上げました。この事業は初期投資に何億円も必要とするものだったため次第にうまく行かなくなったんです。それなら会員組織は持たずにインターネットリサーチができるようにすればいいと考え、これなら絶対に成功するという自信がありましたから、独立して自分で事業を起ち上げることにしました。

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鎌田

なるほど、当時はまず会員組織を用意するところから始めなければならなかったんですね。

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五十嵐

ええ。それなら既に大規模な会員組織を持っているところと組んじゃえばいいと。自前で用意してもそれはニッチな集団に過ぎませんし。だから私たちはお客様のニーズに合わせて、リサーチの対象となるデータベースとのアレンジメントを行うようにしました。つまりインターネット・リサーチ・エージェンシーです。

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鎌田

いいアイデアですね。

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五十嵐

それで2003年に起業し、今年でちょうど20年というわけです。

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鎌田

成長スピードは速かったですよね。2008年にはIPOされていますし。

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五十嵐

ただ私たちの上場承認の1週間後にリーマンショックが起きました。そのため日経平均が一番低かったときに上場するはめになったんです。ただIPOをやめようとはまったく思わなかった。ベンチャーキャピタルにいたので、上場できるときにしておかないとダメだというのは知っていましたから。

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鎌田

確かに、あのときやっておけばよかったって後悔している話はよく耳にします。素晴らしい経営判断でしたね。

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五十嵐

そんな状況でのIPOでしたからまったく注目されず、上場後もがむしゃらにやるしかなかったんです。上場が新たなスタートになってしまった。

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鎌田

M&Aも相当やられてきましたね。

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五十嵐

業種というものに対するこだわりがないんです。お客様の期待に応えられるなら何でもいいと思っています。自分のやりたいことを優先して失敗する例は、ベンチャーキャピタル時代にたくさん見てきましたし。

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鎌田

なるほど、プロダクトアウトだと失敗すると。

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五十嵐

マーケットインでお客様のニーズに応えていくことが重要なんです。ベンチャーキャピタルで多くの事業事例を見たことで学んだのは、それだったと思います。


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