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アメリカで新たに誕生したプロップテック特化型VC「Parker89」とは?

Highlights

  • プロップテックに特化したVC「Parker89」がアメリカに誕生
  • 老舗保険会社FAFの社内ブランドとして生まれたVC
  • 先進的サービスを展開するプロップテック企業への投資に次々と成功

プロップテック専門のVCがアメリカに誕生

不動産(Property)とテクノロジー組み合わせた言葉「プロップテック(PropTech)」。ヘルステック(健康×テクノロジー)やフィンテック(金融×テクノロジー)といった分野に続き、有望なビジネスやスタートアップ企業が次々に誕生している分野としてここ数年、大きな注目を集めています。

それを象徴するような出来事として2022年、プロップテック領域に特化したベンチャーキャピタル「Parker89」がアメリカに誕生しました。

Parker89はおそらく世界初のプロップテック特化型VC(ベンチャーキャピタル)。アメリカの大手保険会社ファースト・アメリカン・ファイナンシャル(FAF)の社内ブランドとして生まれました。FAFはNYSE(ニューヨーク証券取引所)とNASDAQにも上場している大手保険会社で、タイトル保険やエスクロー決済に強みを持ち、不動産および住宅ローン分野にも深いつながりを持っている会社です。

不動産業界内にすでに強固なネットワークを持っていること、また事業としてのシナジーや成長性も見込めることから、FAFは2019年から20社を超える有望株のプロップテック企業に3億5,000万ドル以上を投資。わずか3年足らずで、投資先のプロップテック企業の多くを戦略的パートナーおよび顧客として育てることに成功してきました。

こうした確かな実績をベースに、VCとしてあらためてブランド化したのが「Parker89」です。

 

先進的なプロップテック企業への投資に次々と成功

Parker89の投資対象のメインとなるのは、個人向け住宅/商業不動産に関するハイテクビジネスに携わるような、アーリーステージのスタートアップ企業や起業家です。この領域に携わるものであれば、ブローカー、マーケットプレイス、エージェントサービス、住宅ローンサービスなど、あらゆるプレイヤーが投資対象になるといいます。

Parker89から投資を受けているスタートアップの多くが、日本ではまだサービス展開を行っていない新しい企業ばかりですが、代表的なものとして、以下のような会社が挙げられます。

Offerpad社
家を売りたい人に向けて、短期間で最適な金額の売買オファーをマッチングするサービスを提供。売りたい物件について、5分程度で情報を入力できるフォームから送信すると、24時間以内に購入希望者からオファーが届く。ネクストユニコーン企業としても期待されているスタートアップ。

side社
不動産エージェントの売買にまつわる諸業務をサポートするシステム/ツール類を提供しているスタートアップ。エージェントが売買業務に専念できるよう、裏方的な業務の一切を担い、社名通り脇役(side)に徹することが大きな特徴。

Pacaso社
セカンドハウスや別荘の共同購入を仲介する不動産売買プラットフォームを展開するスタートアップ。物件探しや購入希望者の取りまとめ、購入後の物件管理などを担うことで、共同購入へのハードルを飛躍的に引き下げることに成功。

Knock社
持ち家を売却する前に、次の家を購入できるサービスを提供。売り手は新しい家に転居を済ませるだけでOKで、物件を高く売るためのメンテナンスや装飾、売却交渉等は同社がすべて担う。

Landed社
エッセンシャルワーカーの不動産購入をサポートするサービスを展開。教育関係者や医療関係者、公務員の住宅ローン組成や不動産購入をサポートし、エッセンシャルワーカーのセーフティーネット的サービスを目指している。

Parker89のWebサイトには「Funding the Future of Real Estate(不動産の未来への出資)」という言葉が掲げられていますが、ここで挙げられたような企業を見ると、その言葉通り、不動産業界の発展につながるような先進的企業の数々に投資していることが見て取れます。

 

Parker89がチャレンジングな投資を行う理由とは?

Parker89の挑戦的な投資を行うVCとしての“攻め”の姿勢には、母体となるFAFの創業背景が大きく関わっています。

そもそもParker89という社名は、FAF社の前身である「Orange County Title Company」の創業者チャールズ・エドワード・パーカーと、と同社の創業年が1989年であったことに由来します。

創業地であるカリフォルニア州オレンジ・カウンティは今でこそ発展した地域として知られていますが、当時はまだロサンゼルス郡から分離したばかりの時期。未開発の田舎町だったオレンジ・カウンティを創業の地に選び、同郡で初めてのタイトル保険会社を立ち上げたパーカー氏は、間違いなく「不動産の未来をつくる」という大志を持っていました。

そのような背景とパーカー氏の名前を冠するだけに、Parker89にもまた、VCとしてのプライドと「不動産業界の未来に資する」という大きな志が伺えます。これからどのような先進的プロップテック企業やビジネスが誕生するのか、Parker89の動向を通して期待したいところです。

 

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