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田所 雅之氏(第2回)

スタートアップを創り出す。
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ゲスト株式会社ユニコーンファーム代表取締役CEO 田所 雅之氏

1978年生まれ。日本と米国シリコンバレーで5社を起業したシリアルアントレプレナー。シリコンバレーのベンチャーキャピタルのベンチャーパートナーも務めた。現在は国内外のスタートアップ数十社の戦略アドバイザーやボードメンバーを務めながら、事業創造会社のブルーマリンパートナーズの社外取締役も務める。『起業の科学』『起業大全』『御社の新規事業はなぜ失敗するのか?』など著書多数。

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インタビュアー株式会社オープンハウスグループ 副社長 鎌田 和彦

1965年神奈川県生まれ。88年慶應義塾大学文学部卒。89年(株)インテリジェンスを設立、取締役に。99年に同社代表取締役社長、2008年同社相談役。08年には日本人材派遣協会会長も務める。15年よりオープンハウスグループ 取締役 副社長。

賢人を賢人たらしめている行動や考え方は。そして大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます。

スタートアップ支援を体系化する

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鎌田

シリコンバレーでの起業はいかがでしたか。

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田所

うまくいきませんでした。貯金は底を突き、あげくに共同経営者には夜逃げされる始末です。人生で一番のどん底だった時代ですね。ただスタートアップ自体を諦めたわけではなかったので、帰国して再挑戦することにしました。立ち上げたのは、エンジニアを創出するプラットフォームです。シリコンバレーではエンジニアを探すことに苦労したものですから。ちょうどその頃、同級生の経営者に依頼されて日本の経営者をシリコンバレーに案内するツアーを企画することになったんです。これがきっかけで米国のベンチャーキャピタルから「君、面白いね、パートナーにならないか」と声がかかり、午前中はスタートアップの経営、午後は起業家を支援するベンチャーキャピタルという生活を送りました。

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鎌田

一般的な起業とスタートアップはどう違うのでしょう。

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田所

前者は既に顕在化されたニーズに応える起業であるのに対し、スタートアップはまだ存在しないニーズそのものを創り出すところから始める点が大きな違いですね。

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鎌田

スタートアップを支援する本もお書きになっています。

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田所

起業家兼ベンチャーキャピタリストとして同時に仕事をすることで、膨大な情報量がインプットされました。それをどうにか整理しようとスライドにまとめてネットにアップしたところ、世界でシェア3万とバズったんです。「来た!」と思いましたね。これぞプロダクトマーケティングフィットです。これがきっかけで出版社から声がかかり、スライドをまとめた本として出版することになりました。

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鎌田

お忙しい中、母校の関西学院大学で教鞭も執っていらっしゃるそうですね。

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田所

2018年に学長にお目にかかったら「フェローにならないか」と。お話をするうちに、それなら客員教授でということになりました。現在持っているのは6コマで、中小企業診断士の資格が取れる授業です。実際の事業会社のポートフォリオを教材にマネジメントを学ぶので、出席される社会人の皆さんにとっては非常に役立っていると思います。

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鎌田

田所さんは、人の教育や育成という点に力を入れていらっしゃるように感じます。

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田所

確かにこだわっていますね。私自身、人より長い期間、教育を受けたのに満足していませんし、日本の大学はテーマパーク的になっていると感じます。それならより本質的なことを伝えていきたいという思いがありますね。

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鎌田

今後についてはどんなことをお考えですか。

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田所

現在の私の業務の半分が重厚長大産業を中心とした大企業の新規事業創出の支援で、残りがスタートアップの支援です。加えて去年から始めたのが、支援者向けのアカデミーです。実はここがミッシングピースだったんです。スタートアップを支援するノウハウはあるんですが、今まで体系化されていなかったので、5年ほどかけて体系化しました。これは今年、本に書きます。

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鎌田

日本のスタートアップはどうなっていきますか。

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田所

まだまだ黎明期ですね。ただシード期、アーリーステージの投資は増えており、一方でメタバースなど新しい市場も生まれています。今後はそのかけ合わせで伸びていくと期待しています。


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