米住宅価格が昨年比で12.6%上昇
米連邦住宅金融庁(FHFA)が25日に発表した、連邦住宅金融局住宅価格指数(FHFA HPI®)によると、米国の住宅価格は前年同期比で12.6%上昇しました。これは過去最大の伸び率です。前期比では3.5%の上昇となりました。
FHFAの調査・統計部門の副部長であるリン・フィッシャー博士は次のように述べています。「前年の住宅価格の上昇率は、パンデミックの影響が住宅市場に及ぶ直前の2020年第1四半期に観測された上昇率の2倍以上を記録。3月も引き続き上昇率は上がり、西海岸、山間部、ニューイングランドの国勢調査部門では前年比15%を超えました」
住宅価格は、2011年9月以降、39四半期連続で上昇しています。特に西海岸から山間部への移住が進んでいるため、年間の上昇率上位5州は以下です。
1位:アイホダ州23.7%、2位:ユタ州19.2%、3位:アリゾナ州17.4%、4位:ニューハンプシャー州16.2%、5位:コネチカット州15.9%。
上昇率下位は次の5州です。
50位:ハワイ 4.7%、49位ルイジアナ 6.8%、48位ワイオミング 6.9%、47位ノースダコタ 7.5%、46位ミシシッピ 8.1%。
また、過去4四半期において、米国の上位100大都市圏のうち99都市で住宅価格が上昇しました。住宅価格の上昇率が最も高かったのはアイダホ州のボイシ市の28.2%の上昇、最も価格が低かったのはハワイ州のホノルル市でした。
歴史的低水準の住宅ローン金利と、新型コロナウイルスの影響で住み替えが増加し、住宅需要は上昇していますが、物件が不足しており、需要と供給のバランスが崩れて価格の高騰が続いています。春は需要がさらに増えるため、当面は価格高騰が続く見通しです。
アメリカ人の2人に1人が、1回以上のワクチン接種を完了
米国疾病管理予防センターは、5月25日の時点で、アメリカ人の2人に1人が新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回以上接種していると発表しました。少なくとも1回の接種を受けているのは、米国の全人口の49.5%に当たる1億6,437万8,258人で、18歳以上の成人人口に限ると50%に当たる1億3,107万8,608人がワクチン接種を完了しています。※ワクチン接種完了とは、モデルナ社製ワクチンまたはファイザー社/ビオンテック社製ワクチンを2度接種したか、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製ワクチンを1度接種している状態を指します。
米国は25日時点で、359,004,955回分の新型コロナウイルスワクチンを国内に配布し、287,788,872回の接種を行っています。
集団免疫獲得に必要とされる人口の60~70%のワクチン接種完了までもう一息という状況。接種の進捗に合わせ、各地では経済活動も再開されはじめています。
注目記事
なぜ、こんなにも多くのお客様にご支持を頂いているのか(その1)
なぜ、こんなにも多くのお客様にご支持を頂いているのか(その2)
なぜ米国不動産と法人税繰延の相性は抜群に良いのか。