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NVIDIA決算、市場の高すぎる期待が裏目に

1. 2025年第2四半期は、売上・利益ともに好調も株価は微落

米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)が27日に発表した2025年5〜7月期(同社会計年度第2四半期)の決算は、売上・利益ともに市場予想を上回る好調な内容となりました。

売上高は前年同期比56%増の467億ドルに達し、四半期ベースで過去最高水準を更新。純利益も264億ドルに拡大し、1株当たり利益(EPS)は1.05ドルと、アナリスト予想の1.01ドルを上回っています。主力であるデータセンター部門の売上は411億ドルと前年から56%増加し、AI需要の旺盛さを示しました。

ただ一方で、この数字は市場予想をわずかに下回り、中国向け販売が輸出規制の影響でゼロに終わったこともあって、一部投資家の失望を誘いました。決算発表直後の時間外取引では株価が3〜5%下落し、翌営業日も軟調に推移しました。ある米系証券アナリストは「数値そのものは驚異的だが、市場の期待があまりに高く、“完璧以上”を求められていたため、少しの未達が売り材料になった」と指摘しています。さらに「NVIDIAはすでに時価総額4兆ドルを超え、S&P500指数全体に対して極めて大きな影響を持つ。今回の決算は成長を裏付けると同時に、過熱気味の期待がどこまで正当化できるかを映し出した」とのコメントもありました。決算そのものは「絶好調」と言える一方で、投資家心理は「物足りない」と感じる複雑な状況となっています。

2. 成長速度は今なお最盛期。割高・割安、分かれる評価

もっとも、株価の反応を除いて事業実態に目を向けると、NVIDIAの成長速度は今なお歴史的な最盛期にあります。2016年以降の年度ごとの売上成長率を振り返ると、

2016年 +7%
2017年 +40%
2018年 +21%
2019年 -7%
2020年 +53%
2021年 +61%
2022年 0%(在庫調整の影響)
2023年 +126%
2024年 +114%

と順調に伸びて来ましたが、2025年の成長率は+150〜180%程度と予想されており、過去の好調をも上回る数字です。規模が拡大しているにもかかわらず成長率がむしろ加速するという極めて稀な局面にあり、「業績のみを評価するなら今が最盛期」と言って差し支えありません。

一方で、現在の株価評価をめぐっては割高論と割安論が交錯しています。予想PERは35倍超とS&P500平均を大きく上回り、PEGレシオも1.6〜2.0と「成長を織り込んでもなお割高」との見方があります。さらにDCF分析では「現在の株価は内在価値を3割以上上回る」とするモデルも提示されています。これに対して「今後数年の利益成長率を考慮すればPEGは1を下回り、むしろ割安」との意見や、「将来のAI需要を織り込んだ現在の水準は正当化できる」とする評価も存在します。

市場の見方は分かれていますが、NVIDIA株はS&P500どころか世界の株式市場全体に影響を及ぼす存在となっており、同社の成長の持続性は世界的な投資マインドを左右します。AI時代を牽引する企業として、次の四半期以降も堅調な業績を積み重ね、過熱した期待に応える姿を市場は注視しているのです。

 


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