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【注目の海外プロップテック企業】第4回:Envoy(職場×自宅のハイブリッドワークプレイス)

Highlights

  • ハイブリッドワークの時代にマッチしたサービスを提供するEnvoy社を紹介
  • フリーアドレス状況下におけるデスクの予約管理サービスを提供
  • 従来のサービスから素早くピボットしたことがEnvoy社成長の一因に

不動産(property)とテクノロジーを組み合わせた「プロップテック」と呼ばれる企業が今、世界中で誕生しており、不動産領域における新しいチャレンジに取り組んでいます。この【注目の海外プロップテック企業】というコーナーでは、オープンハウスがセレクトした海外の注目プロップテック企業をご紹介します。

第4回は、コロナ禍により在宅勤務が増えた現在にフィットしたサービスを提供するEnvoy社をご紹介します。


新しい働き方のキーワード「ハイブリッドワーク」とは?

コロナ禍以降、テレワークを導入する企業が増加しましたが、最近ではオフィス勤務と在宅勤務を併用する企業も増えています。

この傾向はアメリカではより顕著なようで、マイクロソフト社の調査によると、管理職の80% 以上がパンデミック後の在宅勤務ルールがより柔軟なものになるだろうと予測。また従業員の70%以上がそうした柔軟なルールの活用を望んでいるようです(※1)。

アメリカではオフィス勤務と在宅勤務を併用する働き方は「ハイブリッドワーク」と呼ばれています。日本ではまだそこまで聞きなれない言葉かもしれませんが、今後日本でもホットワードになっていくかもしれません。いずれにせよ、今後の働き方は職場と自宅、どちらかを選ぶのではなく、2つをかけ合わせた働き方がスタンダードなものになっていくことが予想されます。

Envoy社が提供しているのは、そんな「ハイブリッドワーク」を強力にサポートするサービスです。

 

ハイブリッドワークの時代にマッチしたデスクの予約管理サービス

在宅勤務によって従業員の出社頻度が減ったことで、多くの企業がこれまで確保していたオフィススペースや社員のデスクを持て余すようになりました。

そこでオフィスのフリーアドレス化を行う企業が増えていますが、フリーアドレスにはデメリットもあります。例えば、出社人数の予想が甘くデスクが不足してしまったり、早い者勝ちで席が決まってしまうため、同じ部署やチームのメンバーが近くに座れず、連携が取れないというような問題です。

Envoyはこうした問題を解決するため、利用者がオンライン上であらかじめデスクの予約ができるサービスを提供しています。同じチームメンバーには近隣の席をレコメンドしてくれたり、席の利用率を分析するためのダッシュボードも用意されていたりと便利な機能がいろいろと付随しており、オフィス管理者が最適なレイアウトを考えたり、デスク数やオフィスサイズが適切かを判断したりするのにも役立つサービスとなっています。

 

サービスを素早くピボットしたことが成長の大きな要因に

もともとEnvoyは従業員向けではなく、オフィスに訪問する人々(顧客や配達員など)を管理するためのサービスをメインプロダクトとして提供していました。入館許可の有無をIDで識別したり、訪問者がどのエリアに足を踏み入れたかを記録したりすることで、応対の手間を省き、機密情報を保護することがセールスポイントでした。

しかし、コロナ禍以降、訪問者だけでなく従業員の入館も記録するようにし、濃厚接触の有無などを確認できるようサービスをアップデート。加えて、コロナ沈静後の出社再開やフリーアドレス化の流れを見越して、上記のようなデスク管理機能の提供もスタートしたのです。

スピード感のあるピボット(方針転換)によって、パンデミックというピンチをチャンスに変えた事例としても学ぶべき部分が多いサービスと言えるでしょう。

 

Envoy社の強みは「機密情報の保護」におけるこれまでの知見

「デスクの予約管理」と聞くと、シンプルなサービスのようにも思えます。他社も簡単に真似できそうなサービスのようにも思えますが、単に予約するだけでなく、本当のその席を利用しているのか、他にどの設備を利用したのかまで追跡できるサービスをつくるのには技術とノウハウが必要になります。

何よりもEnvoyの強みとなっているのは「機密情報の保護」という点。これまで個人のプライバシーや機密情報に関わるデリケートな領域の情報を取り扱ってきた知見と経験を活かし、GDPR(EU一般データ保護規則)、ITAR(国際武器取引規則)、SOC2(グローバル基準の内部統制評価指標)といった、国際的なコンプライアンス要件も満たしているといいます。

セキュリティ面における確かな実績と技術力が参入障壁となっている中で、Envoyはこの領域をリードする企業へと成長を遂げています。新しい働き方の到来に伴い、今後の成長がますます期待されるプロップテック企業です。

(※1)
Microsoft“Hybrid work is here. Are you ready?” 2021-03-02
https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2021/03/02/hybrid-work-is-here-are-you-ready/

 

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