
-
ゲストエンジェル投資家 宮本 邦久氏
-
1998年慶応義塾大学総合政策学部(SFC)卒業後、総合商社を経てベンチャーキャピタルへ転籍。2004年株式会社ネットマーケティングを設立。東証JASDAQ市場に上場した後、東証二部市場変更、東証一部銘柄指定、東証スタンダードに。2022年に同社事業を売却し、以後、エンジェル投資家としての活動に専念する。
-
インタビュアー株式会社オープンハウスグループ 副社長 鎌田 和彦
-
1965年神奈川県生まれ。88年慶應義塾大学文学部卒。89年(株)インテリジェンスを設立、取締役に。99年に同社代表取締役社長、2008年同社相談役。08年には日本人材派遣協会会長も務める。15年よりオープンハウスグループ 取締役 副社長。
賢人を賢人たらしめている行動や考え方は。そして大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます。
すべての時間を自分のために
-
鎌田 -
宮本さんの「趣味」は5です。
-
宮本 -
エンジェル投資家の最大の魅力は、人のお金ではなくて、あくまで自分の自由裁量で投資ができるということなんです。若い起業家が目を輝かせて「オレの歌を聴いてくれ」ってプレゼンしてきて、自分が面白いと思ったらその場で投資ができる。それが最大の醍醐味なんです。だから24時間365日、すべて自分の時間を自分で支配できるという、この状況が私が一番好きなんです。
-
鎌田 -
超絶自由人ですね。
-
宮本 -
はい。ですから趣味というか、こうした生き方そのものが「5」だと思って大切にしています。
-
鎌田 -
一方で趣味以外のゲージはおしなべて低いですね。
-
宮本 -
そうですね。自由を大切にしながら、他はまんべんなく、という感じです。「健康」については人間ドックに年2回入っていますし、「家族」については年末に両親、妹とインドに旅行する予定です。
-
鎌田 -
仕事や交友も低めですね。

-
宮本 -
上場企業の社長だった時代、「仕事」は5でした。背負うものがたくさんありましたし、どちらかというと猪突猛進タイプでしたので。ただこれからはストレスのない人生を送りたいということで「仕事」のゲージは低くしています。それにこういう生活をしていると、平日の昼に遊ぼうと思っても、仲間はみんな働き盛りだから誰も相手にしてくれません。仕事が忙しいとか、子どもが受験だとか。だから「交友」も低いですね。実は今、友達募集中なんです。
-
鎌田 -
確かに宮本さんの年代だと、今頑張らないでいつ頑張るんだという人がほとんどでしょうね。もっとも10年後、私ぐらいの年齢になると、今度は仕事をしないで遊んでる仲間の方が多くなるんですが。そして宮本さんの大切にしている習慣ですが、これも「自由に」の一言です。
-
宮本 -
自分の人生をどんなふうに生きていきたいかと考えると、やはり価値観の中心には「自由に」という言葉があります。
-
鎌田 -
つくづくうらやましいです。宮本さんのお話を聞いて、ちょっと生き方を変えなきゃと思う人も多いのではないでしょうか。それに宮本さんは、とても謙虚でいらっしゃる。
-
宮本 -
それは時々言われるんですが、実は私、ちょっと打たれ弱いんですよ。だから常に人から後ろ指を指されないようにしないと、と思っているんです。経営者時代は少しでも決算が悪いとSNSや掲示板で叩かれたりして、心が傷つきました。早くバトンを渡して自由になりたいと思った背景には、そんな経験もあったんです。エンジェル投資家1年目の今、やっとそういう生き方を手に入れることができました。
-
鎌田 -
ちなみにもう一度聞きますが、あえて「趣味」ということになると何でしょう。

-
宮本 -
総合商社に入ったときから、世界100都市を回って旅をしたいという夢はありました。今は投資家ですので、例えば自分はアフリカにいて東京の起業家と面談するなんていうのに憧れますね。
-
鎌田 -
旅する投資家じゃないですか。自由すぎますよ、宮本さん。
※この対談は2023年8月3日に弊社「GINZA XI」ラウンジ(東京・銀座)にて行われました。
関連記事
朝の早い会社は成長する。安藤 広大氏(株式会社識学 代表取締役社長)(第4回)
自由人は新しいエコシステムを目指す。宮本 邦久氏(エンジェル投資家)(第1回)
自由人は新しいエコシステムを目指す。宮本 邦久氏(エンジェル投資家)(第2回)
オープンハウスの米国不動産投資
業界初!ワンストップサービスを提供し、名実ともにアメリカ不動産投資のパイオニアに。
なぜ、こんなにも多くのお客様にご支持を頂いているのか(その1)
※この記事は、掲載日時点の情報を基に作成しています。最新状況につきましては、スタッフまでお問い合わせください。