賢人を賢人たらしめている行動や考え方は。そして大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます。
※この対談は2023年2月8日に弊社「GINZA XI」ラウンジ(東京・銀座)にて行われました。
対談後記
ジャパンタイムズ社長の末松弥奈子さんにお話を聞きました。
末松さんのお話を聞きながら、たしかにここ最近、紙で新聞を読まなくなったことに改めて気づきました。
新聞を読みながら、紙からかすかに立ち上がってくる香り。その香りの質は読む新聞によって異なるように感じます。特にそれがわかるのは渡米した時でした。アメリカの新聞の匂いは日本のそれよりも重量感があってマッチョな印象を与えてくれます。そのわずかに立ち上がる匂いによって、あーアメリカにいるんだなと感じたりしたものです。 最近では、紙の新聞はすっかり遠ざかってしまいました。それゆえに、旅先などで紙の新聞を読むと、その手触り感やインクの香りが何とも懐かしい。今では、紙の新聞はゆったりと流れる時間の象徴であり非日常になっています。そんな非日常を提供することもこれからの紙の新聞の役割なんじゃないかと思ったりもしました。
一方、新聞社から発信されるデジタル情報群の質の低下をお感じの方も多いのではないでしょうか。当然ながら、私もその一人です。一般的な日刊紙の文字総数は50万文字だそうです。(こういう情報もググれば出てきますから、便利なものです) つまり、紙の新聞が主流の時代においては、50万文字に情報量を集約して人々に伝えていたわけです。ところが、デジタル化が進み、やたらめったらと文字にして発信することが可能になりました。何文字書いてもいいとなれば、内容はおのずと冗長的になり無駄な内容も増えます。当然、記事化する上での取捨選択も甘くなっているでしょう。その結果、情報の質が低下しています。そうした状況下、紙で新聞を発行することにこだわる末松さんの経営姿勢は大いに評価されるべきだと感じます。
末松さんは小学校(神石インターナショナルスクール)の校長先生でもあって、多くの時間を子供たちとともに過ごしているそうです。純粋な子供たちと過ごし、彼らの成長を実感する日々。そういう日々を過ごしている末松さんだからこそ、紙の新聞に備わる可能性を追求できるのじゃないかと感じた次第です。
鎌田和彦
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