賢者の審美眼

木の実由来のファッションブランド「KAPOK KNOT（カポックノット）」が自社製品のカーボンフットプリントを算出・開示

2022.03.06

Highlights

木の実由来のユニークなファッションブランド「KAPOK KNOT（カポックノット）」
同ブランドが自社アウター全製品のカーボンフットプリントを算出し開示
日本ではまだ馴染みが薄いカーボンフットプリントへの関心拡大に期待も

自社製品のカーボンフットプリントを算出・開示するユニークな試み

「Farm to Fashion」を掲げ、農園からこころよい暮らしを届ける木の実由来のファッションブランド「KAPOK KNOT（カポックノット）」。東南アジアに自生しているカポックという植物からサステナブルな新素材を開発し、高い機能性とデザイン性を備えた衣類を提供しているユニークなブランドです。

そんなKAPOK KNOTがこの度、自社製品の製造過程から廃棄に至るまでに排出される「カーボンフットプリント」を算出。取り扱う全アウター製品のカーボンフットプリントを店頭の製品タグと商品ページに開示しており、日本ではまだ馴染みが薄いカーボンフットプリントへの関心拡大へ貢献する取り組みとして、大きな注目を集めています。

日本発のサステナブルなブランドとして、今後の取り組みにも要注目

カーボンフットプリントには「サプライチェーン全体の排出量」と「製品ごとの排出量」を計算する二つの算出基準があります。KAPOK KNOTでは後者の算出基準を用いて、製品のライフサイクルを素材・製造・輸送・洗濯・廃棄の5つのフェーズに分割する「ライフサイクルアセスメント」によって算出。

KAPOK KNOTのアウターの中で一番カーボンフットプリント量が低かったのが、レディースエアースムースシャツの8.25kg。最も高かったのがチェスターコートの24.87kgという結果に。環境省によると、国内の服1着当たりの平均カーボンフットプリント排出量は約26.1kgとされており、KAPOK KNOTのアウターは最もカーボンフットプリント量が多いものでも、平均値を下回っていることが分かります。

ちなみにKAPOK KNOTの衣類の原材料となるカポックのワタ自体は、植物のためカーボンネガティブですが、製品に用いられている衣類用シートは、カポックとリサイクルポリエステルを混合しているためCO2を排出しているのだそう。今後は、このシートの生分解性100%化を目指して開発に取り組んでいるそうで、年内の商品化を見込んでいるとのこと。

日本発のサステナブルなブランドとして、KAPOK KNOTの今後の取り組みにも要注目です。

▼企業情報
KAPOK JAPAN株式会社
事業内容: アパレル製品の商品企画・貿易・販売
代表: 深井喜翔
本部: 大阪府吹田市千里山東1丁目7番18号
公式サイト:https://kapok-knot.com/
Instagram: @kapok_knot_jp