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当たるも八卦、当たらぬも八卦? Realtor.comの米国不動産マーケット予想2025

【この記事のポイント(Insights)】

  • Realtor.comが、2025年の米国不動産市場について住宅価格は前年比3.7%上昇、住宅ローン金利は6.3%と安定を予想。
  • 同サイトが過去に発表した2022年から2024年の結果を振り返ると、的中度合いはまちまちで、鵜呑みにするのは危険。
  • 不動産市場は突発的な経済変動の影響を受けやすく、地域毎の差も大きいため、全米単位・1年単位での予測の精度を高めるのが難しい。

全米リアルター協会が運営する不動産情報検索サイト「Realtor.com」は、米国不動産マーケットについて、その年の振り返りと翌年の予想を毎年12月に公開しています。この記事では、2024年の振り返りと2025年の予想について概要を紹介しつつ、同サイトの予想の信憑性についても考察してみます。

Realtor.comによる2024年の振り返りと2025年の予想

Realtor.comは、NAR(National Association of Realtors:全米リアルター協会)が運営するWebサイトです。NAR米国最大の不動産業界団体で、不動産業界の標準を策定し、教育や倫理規定、データ提供を通じて業界の発展に寄与することを目的にしています。非営利組織であり、中立性や社会への貢献を重要視しているため、不動産業者だけでなく、住宅購入者や投資家にとっても信頼性の高い情報源となっています。

さっそくですが、Realtor.comによる最新の振り返り&予想記事の内容を抜粋紹介します。詳しい内容が知りたい方は、引用元の記事「Realtor.com 2025 Housing Forecast:https://www.realtor.com/research/2025-national-housing-forecast/」をご覧ください。

 

2024年の振り返り

2024年の米国不動産市場は、以下のような特徴的な動きが見られました。

  • 住宅価格の上昇:前年比で約4%の上昇を記録し、依然として高値が続きました。
  • 在庫の増加:販売用住宅の在庫は増加し、買い手にとって選択肢が広がる一年でした。
  • 住宅ローン金利の影響:平均6.7%の住宅ローン金利が市場に影響を及ぼし、買い手の需要を抑制する要因となりました。

2025年の予想

2024年の実績を踏まえ、Realtor.comが予想した2025年市場は、以下のような見通しだそうです。

  • 住宅価格の緩やかな上昇:前年比3.7%の上昇を予測。
  • 住宅販売の増加:既存住宅販売件数は前年比1.5%増加し、約407万件に達するとされています。
  • 住宅ローン金利の安定:2025年の平均金利は6.3%、年末には6.2%に下がると予想。
  • 賃貸市場の安定:新たな集合住宅の供給が進むことで、賃貸料は横ばいまたは微減となる見込みです。

さて、この予想はどの程度信頼できそうでしょうか?

過去の的中度はまちまち? 2022年から2024年の予想結果

Realtor.comの予測がどの程度的中したか、2022年から2024年の結果を振り返ります。

2022年の予想と実際のマーケット

  • 住宅価格:前年比2.9%の上昇を予測しましたが、実際にはそれを大きく上回る10.2%上昇率を記録。
  • 住宅販売件数:前年比6.6%増を予測したものの、実際には13.8%減と真逆の結果に。
  • 住宅ローン金利:3.6%を予測していましたが、年間平均で5.5%、年末には7.5%台に達しました。

住宅価格の上昇を過小評価し、販売件数や住宅ローン金利の変動を正確に捉えられなかったため、全体的に「外した」感が残る結果でした。

2023年の予想と実際のマーケット

  • 住宅価格:5.4%の上昇を予測しましたが、実際の価格上昇は0.2%に留まりました。
  • 住宅販売件数:前年比14.1%減の予測に対し実績は19.0%減と、低迷を的確に捉えました。
  • 住宅ローン金利:7.4%を予測しましたが、実際には6.6%前後に留まりました。

住宅販売件数についてはなかなかの精度と言えるのではないでしょうか? 住宅ローン金利についても遠からずの数字です。住宅価格の上昇率には乖離があるものの、全体としてはそこそこ納得できる結果でした。

2024年の予想と実際のマーケット

  • 住宅価格:1.7%の減少を予測しましたが、実際には4%の上昇となり、逆の結果に。
  • 住宅販売件数:こちらも予測0.1%増に対し、実績は1.8%減と逆の結果に。小幅な変動のため予測しづらかったか。
  • 在庫状況:14.0%の減少を予測したのに対し、実際には11.7%増。これは大外しと言うより他ないでしょう。

抜粋した項目すべてで予想と逆の結果に。予測を担当した人にとっては悔しい年になったことでしょう。

膨大データを駆使しても読み切れない不動産市場の複雑性

Realtor.comは、以下のような豊富なデータリソースと専門家の知識を総動員しています。

  • 不動産リスティングデータ:価格、販売期間、在庫数などの詳細な情報。
  • 全米不動産業者協会(NAR)のデータ:販売件数や市場動向の統計。
  • 住宅ローン金利データ:Freddie MacやFannie Maeから提供される最新の情報。
  • マクロ経済指標:GDP、失業率、消費者信頼感指数など。
  • AIと統計モデル:過去データをもとにした予測分析。

にもかかわらず、過去3年の予想の的中度はいまひとつなことからも、不動産市場の複雑さが分かりますね。不動産市場予測が難しい理由として、突発的な経済変動や利上げ、景気後退などの予測外の要因が影響することなどが挙げられます。また、全国的なデータだけでは地域特有の動きを捉えにくく、住宅購入者の意欲や行動が急変する可能性も市場の動向を読みづらくしています。

Realtor.comの市場予測は、膨大なデータと専門的な手法を駆使しているものの、不動産市場の複雑性ゆえに全ての予測が的中するわけではありません。2025年の予想についても参考程度に捉え、リアルタイムに情報を入手することをおすすめします。

 

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