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クレジットカードの進化と真価。(ゲスト 林ハミルトン氏:第4回)

作成者: Discovery~賢者の習慣~ 編集部|2021.09.22

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます

※この対談は2021年7月6日に弊社「GINZA XI」ラウンジ(東京・銀座)で行われました。

対談後記

林ハミルトンさんのお話を伺いました。

個人的にも最近金融系事業に多少かかわる中で、決済手段の多様化には目を見張るものがあるなと実感する今日この頃。
ラグジュアリーカードの世界で独立系企業としてマーケットに打って出る Black Card Iさんのユニークさというか「勝ち目」については驚きしかありません。

私のような素人が解説するまでもありませんが、キャッシュレス化の波はこれ避けがたく、いまだにキャッシュ信奉が続く日本マーケットがどんな形で変質するのかは見ものと思っています。最近で言えば、BNPLのようなクレジットカードをある意味で擬態したサービスも注目されていますし、アリペイからスタートしたQRバーコード決済の世界も急速な広がりを見せています。
私の目から見えるのは、とても堅実な消費行動です。BNPL(先に買って、後払い)で言えば、結局デビット決済ということであり、口座にお金が入ってくる範囲で買い物をするという手堅い消費と感じます。決済に伴ってポイントが貯まるという仕組みも、結局は手堅い消費を前提としていて、細かく着実に「お得」が積みあがる仕掛けが受けていると実感するわけです。

一方、林ハミルトンさんが主導するラグジュアリーカードの世界は、そうした手堅い消費の真逆に位置すると言えると思います。気分よく消費したい、消費行動そのものからも何らかの満足を得たい(気分を満たしたい)、その上なにか追加的な「お得」があれば申し分ない。そんな消費者の心模様を捉えたビジネスモデルがラグジュアリーカード「ブラックカード」「ゴールドカード」だと思います。
「カードを持つことそのものに価値を感じてもらう」~これが林ハミルトンさんが目指すビジネスモデルでしょう。そもそもカードそのものの重厚感が違います。見た目の存在感も含めてこれまでのプラスチック製のクレジットカードとは趣が異なる。
まさにブランドビジネスだなと、個人的には実感しました。持つことによって自尊心が満たされる。比較対象がエルメスなのか、オーディマピゲなのか、高級外車なのかはわかりません。しかし、Black Card Iのカードを持つことそのものに価値を感じる消費者が増えれば、林ハミルトンさんの描くビジョンはますます達成に近づくものと思います。

林ハミルトンさんが築くビジネスモデルの行方に今後も目が離せません。

鎌田和彦

 

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