賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
今後はどんな製品を開発したいとお考えですか。
人間にとってオーララルケアがいかに大切かということを痛感していますので、まずはこの分野での製品を充実させたいですね。高齢化時代の今、オーラルケアは健康寿命を延ばす上で不可欠のことだと思いますし、特に日本人はこの点に関しての意識が高いように感じます。また、将来的にはトータルな健康管理に貢献できる製品も開発したいですし、医療機器の領域にも進出できたらと思います。いずれにせよ、使ってくださる人々の信頼を裏切らないような、優れた品質の製品にこだわりたいですね。
では、「人生における優先順位」についてお聞かせください。
難しいなあ。全部5といきたいところですが・・・やっぱり一番力を入れているのは仕事だから、「仕事」が5ですね。そして、好きで続けてきた研究が仕事になったということで、「趣味」も5でいいでしょう。「健康」は後回しです。
意外ですね。人々の健康に貢献する製品を開発されているのに。
「家族」が高くないから、後で怒られるかもしれないな。今後はもっと高くなるようにしたいですね。「交友」もあまり高くないですが、人との出会いやつながりは大切にしたいと思っています。
先ほども人脈の大切さについてお話しされていました。
ええ。アカデミズムは意外とクローズな世界なので、自分の専門以外の人との出会いは案外少ないんです。ですから私はなるべく外に出て人に会うことを大切にしたいですし、新しい出会いが新しい発見につながっています。ビジネス書はほとんど読まないですが、人に教わる時間はもっと持ちたいですね。
アンテナは高く張っていたいと。
特にそういう意識ではないんですが、人との出会いを大切にすることがアンテナを張ることに通じるかもしれません。
私も柴さんと再会できたことで、人とのつながりの大切さを改めて実感しました。では最後に、柴さんにとってお金とはどういう存在でしょうか。
お金とは、私にとっては、サイエンスですね。
サイエンスですか。いかにも研究者らしいですね。
先ほどもちょっと申し上げましたが、研究というのは先行きの予想がつかないものなんです。思った通りに進まなくて当たり前ですし、諦めずにしつこくやり続けることでいい結果が得られることもあります。そんなところが、お金にもよく似ているのではないでしょうか。それにビジネス自体、理系人間の私にとってはわからないことだらけです。不動産投資も含め、お金にまつわることを勉強することで、知的探究心は大いに刺激されますよ。
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