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自分の道は自分で拓く。(ゲスト 小谷 真生子氏:第2回)

作成者: Discovery~賢者の習慣~ 編集部|2022.05.11

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます

真実を知るために現場へ飛ぶ

鎌田

そもそもメディアの世界に入ろうということは、当初から考えていたんですか。

小谷

日本航空に入社する前、個の力の弱さを思い知らされる出来事があったんです。それで世の中を変えるには別の力が必要だと思い至り、その一つがメディアだと考えました。

鎌田

なるほど。

小谷

ところが実際にメディアの世界に入ってみると、目の前の事象を切り取ってみてもそれが真実なのかわからないということに気づきました。例えばサラエボの爆撃事件ではNHKの特番を担当しました。誰が敵で、本当に悪いのは誰か、わからないまま放送するしかありませんでした。そこで、これは自分の目で見に行くしかないと考えて、NHKを辞めてフリーとして現地に飛びました。

鎌田

チャレンジャーですね。

小谷

無茶しましたね。でも戦争取材で気付いたことがあります。事実に取材者のバイアスがかかり、その情報が拡散されてしまうということです。サラエボでそんなことを痛感した経験から、世の中のためにメディアとはどうあるべきかを自問自答しながらWBSで16年過ごしました。その後BSジャパンでもメインキャスターを務めさせていただきましたが、自分の中では手を尽くしきったという思いがあり、メディアの世界からは身を引くことにしたんです。

鎌田

現在はSDGsの取り組みに力を入れていらっしゃいますね。きっかけは。

小谷

ESGとSDGsを最初に知ったのはダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)でした。日本で話題になる数年前のことで、海水面の上昇や食糧不足などがどうしてこんなに話題になるのか、初めは私もピンとこなかったんです。それがきっかけでESG、SDGsについて自問するようになっていきました。

鎌田

小谷さんの目からは、日本のSDGsはどうですか。

小谷

まだ皆さん手探りですね。欧州が覇権を取ろうとはしていますが、日本だけでなく世界中が手探りだと思います。SDGsの17の目標と169のターゲットを達成することでESG投資にフィードバックされる仕組みをつくれないか、その数値の基準を明確にできないか、識者の方々と取り組んでいるところです。

鎌田

WFP 国連世界食糧計画の理事にもなられました。

小谷

顧問のお話をいただいた当時、世界ではテロが大きな脅威となっていました。多くのテロリストは実は単身ではなくて、家族がいて、子供もいるんです。その子供たちは食べるものがなくて苦しんでおり、給食で食料が得られると知るとだんだんと学校にくるようになります。その結果、テロリストの子供が次のテロリストになるという連鎖を断ち切ることができるわけです。

鎌田

意義深い取り組みですね。

小谷

結果が現れるのに何年かかるかわからないことばかりなんです。私自身、何年生きられるかわからないけれど、フル稼働したいですね。いつでも「今が一番若いんだから」と考えて、チャレンジしています。

 

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