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地球の上、どこにでも自分の家を。(ゲスト 濱渦 伸次氏:第2回)

作成者: Discovery~賢者の習慣~ 編集部|2022.01.12

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます

最悪に思えるときこそ、始めるには最高のタイミング

鎌田

濱渦さんが最初に起業されたのは飲食店だったそうですね。

濱渦

高専卒業後に入社した会社を3ヵ月で退職し、故郷に帰ってカフェバーを開業しました。ところがたった半年で潰れてしまって後に残ったのが1,000万円の借金。23歳にとっての1,000万円ですから一生返せないと絶望的な気持ちになりました。

鎌田

実際にはすぐ返されたんですよね。

濱渦

1年で返済しました。アパレルショップでバイトをしながら近くの洋服屋さんのECサイトを作らせてもらい、夜は結婚式のアルバム作りをして、必死にお金を作りました。人生で一番働いた時期で、ほとんどベッドの上では寝なかったですね。月に100万円以上稼いでも全部借金に消えましたから手元にはお金がまったくなくて、友だちから素麺を分けてもらってもつゆを買うことができませんでした。塩をかけて食べましたが、ものすごく悲しかったです。こんな思いをしてまでやったんだから次に起業するならこの経験を活かしたいと考えて、アパレルECのサイトを作る会社を起ち上げました。

鎌田

リーマンショックに向かうタイミングじやないですか。

濱渦

そうなんです。起業早々にリーマンショックでしたから、とことん運がないと天を仰ぎました。しかし当時はリアルではモノが売れなくなり、売るならネットと変わってきた時代でもあったんです。

鎌田

最悪のタイミングに見えて実は非常にいいタイミングだったと。

濱渦

「NOT A HOTEL」を起ち上げたときもコロナ禍の真っ最中でした。最初のロックダウンというタイミングでホテルを始めるなんて頭がおかしいんじゃないかと笑われたものです。しかし世の中が大きく変わるタイミングって、何か不幸なことが起きたときなんです。DXだってコロナ禍がきっかけでしたから。

鎌田

みんなの腰が引けているときだからこそ、ユニークなビジネスモデルで勝負に出たわけですね。

濱渦

当たり前のように銀行はお金を貸してくれませんでした。ならばオーナーさんに直接売ることで資金を得ようと考え、開業してから数年で資金を回収する従来のモデルではなく、開業したときに既に回収できている、逆転のモデルを作ったわけです。「NOT A HOTEL」というネーミングには、そういう「今までのホテルじゃないんだ」という意味も込められています。

鎌田

根底には、自分がワクワクできるものを作ろうという発想がありますね。

濱渦

借金を返済してアパレルECのサイトの会社を起ち上げたのが2007年で、2015年にスタートトゥディ(現・ZOZO)に売却してグループ入りしました。ZOZOは素晴らしい会社で、創業者の前澤友作さんは常々「好きなことをやってる人には勝てないよ」と話していました。それを聞きながら、今度自分がチャレンジするなら自分が本当に好きなことをやろうと決心し、「NOT A HOTEL」を起業したんです。

 

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