賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
さて、石川さんには恒例のこちらのボードにご記入いただきます。
このスパイダーチャートに記入すればいいんですね。どこに時間やお金をかけているかを考えれば、こんな感じでしょうか。
かなり極端なチャートになりましたね! 仕事が突出しています。
私は、やりたくないことはやりませんし、会食もほとんどしません。したい仕事だけをしているので、こういうチャートになりますね。
ストレスがないんじゃないですか。
ある程度のストレスは必要かなと思って、あえて知らない土地に行ったり、知らない分野の仕事を引き受けたりしています。ただ、基本的に仕事が趣味であり、交友でもあるんですよ。
それはとても幸せなことですよね。
ステイホームで、仕事中の姿を子どもに見られる機会が増えています。私の場合は、だいたいパソコンの前で楽しそうに笑っているから、子どもは「仕事って笑うものなのか!」と思っているかもしれません。仕事でいくら稼いだかより、どれだけ好きなことに打ち込んでいるか、というのを子どもにはみせたいですね。
ご家族については。
妻は、宇宙人と結婚したと思って諦めているそうです(笑)
会食しないのは、お酒がダメだから?
少しは飲みますが、それよりも人にはすぐ「旅行しましょうよ」と誘います。
ゴルフしませんかじゃなくて、旅行しませんか、と。
よく知らない人と離島に行くと楽しいですよ。何もすることはないけど、一緒に歩いて、食べて、寝ると、すごい仲良くなりますよね。どうですか、ぜひ一緒に旅行行きませんか?!(笑)
ぜひ(笑)
面白いなあ。それにしても、この「賢者の習慣」シリーズに登場される方は、仕事が趣味というケースが実に多い。
一般的には、仕事を楽しんでいる人って1%もいないんじゃないでしょうか。でも、せっかく多くの時間を使うんだから、楽しんだ方がいいですよ。
そしてもう一つ、石川さんとってお金とは。
バトンですね。金は天下の回りものといいますが、自分のところにお金が来たら、すぐに誰かにバトンのように渡したいです。人のため使ってもいいし、寄付してもいい。家を買うのも、バトンの渡し方の一つでしょう。お金とは、どれだけ貯めたかではないんです。どう使ったかが、記憶に残るんじゃないでしょうか。