賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
サービス力による差別化というお話ですが、具体的には。
会員様のライフスタイルを豊かにするお手伝いをすべく、キャッシュバックや割引優待に留まらず、貸し切りディナーや一ワインテイスティングイベントへの参加権、リムジン送迎サービス、美術館の無料鑑賞、映画無料鑑賞などエクスクルーシブな「体験型」優待サービスを豊富に取り揃えています。加えて、最近では会員同士のコミュニティーづくりにも力を入れています。例えば会員さまの約6割が経営者ということで、ビジネス支援につながるサービス「LCオーナーズコミュニティ」を生み出しました。
注釈:ラグジュアリーカード会員は会員専用スマホアプリで続々と登場する最新の優待サービスをチェックできる。予約もアプリからそのままリンク先へ飛ぶことで気軽に出来る他、優待チケットもアプリをお店で見せるだけで利用可能。
一般的な法人カードとは違うんですか。
多くの法人カードは、割引サービスなどが中心です。しかし経営者にとって大切なのはコスト削減よりも収益を上げることだというのが、中小企業である私たち自身の実感です。そこで立ち上げたのが「LCオーナーズコミュニティ」。これは会員間のビジネス機会を循環・醸成するサービスです。
確かに今までの法人カードにはなかったサービスですね。
クレジットカード会社からは優待券やお勧め商品の案内が送られてくると思います。そこに会員さまの商材も載せられないかという発想から生まれたサービスです。会員さまの商品やサービスを会員優待として他の会員さま向けにアプローチできるので、都内はもちろん地方の会員さまにも大変好評です。
なるほど、会員に自社商品をアピールしてもらって、決済にもラグジュアリーカードを使っていただくというエコシステムができますね。
そうですね。その他、ラグジュアリーの通年優待として、提携のレストランを予約すると無料でリムジン送迎がついてくるサービスは、人気があります。
なんと、リムジンの送迎が無料なんですか! びっくりですね。
会員さまが得意先の接待に利用されたり、結婚記念日のディナーにご夫婦で乗られたりと、大変喜ばれている優待です。ラグジュアリーカードの会員さまは中途半端なサービスは求めていません。ウェルカムドリンクは有り難くても、多くの他のクレジットカードでも提供されています。だから会員さまが本当に喜んでくださるサービスとは何かを考え、深く、狭く、サービスを開発しています。決して、浅く広くではないんです。
今までのカードにはなかった発想ですね。
これまで日本には富裕層のニーズを徹底的に分析し、お客様が満足できるクレジットカードがなかった。選択肢がないから、諦めていたんだと思います。我々はチャレンジャーとして独自の道を歩んでおり、新しい発想でサービスを生み出しては試してきました。競合を意識することはなく、あくまでターゲットである会員さまのニーズにこだわってきたんです。コロナ禍でもスピーディーな優待開発力、コンテンツ力を強みに、時勢に合わせて会員様を飽きさせない「おうち時間優待」を続々とローンチしました。例えば、プレミアムワインセットやお取り寄せグルメ優待、ヨガやエンタメ優待などです。その結果、コロナ禍においても毎月順調に会員さまが増えています。「知り合いにも持たせたい」と紹介してくださる会員さまも多いですよ。
面白いですねえ。クレジットカードという既存のビジネスにも、無限の可能性が秘められていたわけですね。
先ほども触れましたが、シティバンクという大企業で10年以上働く中、やり残したことが増えていき、いつか自分の会社でそれを実現したいと思っていました。現在は、今までできなかったこと、今だからできることに全力で取り組んでいる充実感があります。
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