これもコロナの影響? ハワイでは、物件を見ないで買うケースが増えているそうです。特に注目は、有名ホテルコンドミニアム。その理由は…。オープンハウスのグループ会社「サチハワイ総合不動産会社」代表取締役のサチ・ブレーデンに、当社副社長・鎌田和彦が直撃インタビューしました!
サチさん、気持ちよさそうな風が吹いていますね。
自宅のオープンスペースなんです。いつもここで本を読んだり、コーヒーを飲んだりして過ごしています。海までは歩いて5分で、最近、スタンドアップパドルボードも始めました。ハワイの素晴らしさというのは、やはり実際に住んでみるとよくわかりますよ。
ハリケーンが心配だというニュースもありましたが。
ハワイにハリケーンが上陸することはほとんどないんですが、先日のハリケーン・ダグラスは上陸するのではと心配されました。でも結果的に直撃することはなくて、ダメージはまったくなかったです。
それはよかった。一方でコロナの状況はいかがですか。
米本土ほどではないですが、陽性者が増えて少し心配です。バーやレストランが客席を減らして再開したばかりだったのに、もしかしたら再びクローズするかもしれません。多くの人はルールを守って不要な外出は控えているのですが、若い人はどうしても外で遊びたがりますし、エスニック系の方たちは大家族で暮らす傾向にあるので感染しやすいですね。
仕方のない面もあるんですね。とはいえ、ハワイ全体のビジネスにとっては逆風でしょう。
そうなんです。店舗を借りてビジネスをしている人の約10%が家賃を払えず、25%が一部しか払えていないそうです。ホテルも、カルナ・ヒルトンの稼働率は20%ほどで、従業員を元通りには雇いきれていません。
厳しい生活を強いられている人が増えていると。
米国人はあまり貯金をしませんから、自転車操業の生活を強いられている人が多いですね。失業率が上昇して、犯罪が増えているのは確かです。物騒だとか、治安が悪いとかまではいきませんが、懸念材料ではありますね。
そうした状況だと、売り物件が増えているのではないでしょうか。
そうなんです。例えばトランプやリッツカールトンなどのホテルコンドミニアムのオーナーには日本人が多いのですが、稼働率が落ちているため収益が上がらないという声が上がっています。それなのに管理費は同じようにかかりますし、固定資産税もかかるわけです。そうした状況ですから、いっそ売ってしまおうか、という人が増えてくるでしょう。
長い目で見ると、価格は下がってくると。
その意味で買い時なのは間違いないですね。特に家族と年に2、3回泊まりに来るとか、会社の保養施設として使うとか、そうした目的のためにハワイにホテルコンドミニアムを持ちたいという方には、とてもいいタイミングだと思います。
ハワイの気持ちいい暮らしを楽しみたいという方には、いい買い物ができるわけですね。サチさんのお勧め物件は、ありますか。
今私がお預かりしている物件で特にお勧めなのが、ワイエアのコンドミニアムやアナハのコンドミニアムです。特にアナハの物件は眺めもいいですし、徹底的に手を入れてリフォームしてありますので、とてもきれいです。
確かにずいぶんお金と手間をかけてきれいにした印象ですね。これで2.6ミリオンダラーですか。
このクラスの物件ですと当たり外れがなく、バリューは定着していますね。
これからテレワークが当たり前の時代になりますから米国本土からハワイに移住する人も増えるでしょうね。
ええ、今がハワイで暮らすチャンスと考えている人は多いです。住み心地を確かめるためにまずは賃貸で、というご相談の電話も増えました。もちろん日本の方も多く、コロナ後に備えて今から買う準備をしたいというご相談は多いです。
とはいえ、今は気軽にハワイまで飛ぶわけにはいかないじゃないですか。物件を見ないで購入するケースもあるんですか。
ええ、サイト・アンシーン(Sight Unseen)といって、物件を見ないで買われる方は少なくありません。「シカゴに住んでいるけれど今は見に行くことができない。それでもハワイのことはよくわかるから、見ないでも平気」というお客さまもいらっしゃいました。こういうケースは珍しくないですよ。
名の通っているホテルコンドミニアムなら、現地を見なくてもバリューがわかりますね。
ええ、特にトランプやリッツなどには注目です。海の近くに住んでサンセットを眺めながらビーチを歩くといった、ハワイならではの暮らしを手に入れたい方には、これからがお買い時だと思います。ぜひ注目していただきたいですね。
※この対談は、2020年7月31日に日本とハワイを結んだWebミーティングで行われました。
注目物件
Anaha - 1108 Auahi #3508, 1108 Auahi Street, Honolulu, HI 96814
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