オープンハウスのグループ会社「サチハワイ総合不動産会社」。その代表取締役で、ハワイ不動産のエキスパートとして知られるサチ・ブレーデンに、当社副社長・鎌田和彦がリアルタイムの情報を取材しました。
メイシーズが営業再開するなど、ハワイからは前向きなニュースも聞かれるようになりましたが、アフター・コロナに向けて、サチさんの実感はいかがですか。
美容院やレストランなども、6月に入って順次お店を開けています。百貨店は50%オフセールで賑わっていて、私のこの洋服もメイシーズのセールで買ったんですよ。ただ、パシフィックの飛行機が飛んでいないため、海外のお客さまが戻っていないですね。アメリカ本土からのお客さまも2週間の検疫がありますから、なかなか来づらいようです。ハワイの人たちはアジア、特に日本からのお客さまに早く戻っていただきたいと心待ちにしています。
なるほど。以前の日常に戻るには、まだちょっと時間がかかりそうということですね。そんな中で不動産の市況はいかがでしょう。
新型コロナの影響で家賃を払えなくなった借り手が続出しており、空室もたくさん出ていることから、賃料は下落しています。そのため安く売りに出すオーナーさんが目立ちますね。一方でローン金利も下がってしますから、今が買い時と考えている人も増えています。
ハワイ不動産を購入してみようかと考えている方にとっては、いいタイミングだと。
そう思います。
以前のリーマンショックの時と比べていかがでしょう。
あのときに比べても、ずいぶん下がったという印象ですね。ハワイの不動産は、日本でバブルが崩壊した頃からずっと上がり続けて、一時は、“銀行は給与明細を見ないで貸してくれる”と言われたほど、いい状況が続きました。それがリーマンショックで一気に10%以上も落ち込んだのですが、当時のオバマ大統領が素早い経済対策を打つなどリカバリーがスピーディーだったため、2011年頃から再び上がりだし、今回の新型コロナショックまではずっと右肩上がりだったんです。リーマンショックと違って、新型コロナの場合、人々の生命が脅かされるという恐怖心が大きいですから、やはり影響は深刻ですね。
今後、さらに不動産価格は下落するかもしれませんね。
そのあたりは注意深く推移を見守りたいと思います。6月に入って、そろそろ動きも出てくるのではないかと見ていますが。実はもともとハワイというのは、住むための家が不足しているんです。投資用不動産は別として、家がいつも足りていないんですよ。だから若い世代の中には、ハワイに暮らせなくて「米国本土の方が暮らしやすい」と米国本土に移ってしまうケースも珍しくありません。
なるほど、地元の方はあまり家を買わないと。
ただ、大型の開発も進んでいて、高額物件を買う地元の人もいないわけではありません。私はハワイにやってきて48年になるんですが、当時は、ハワイに住んでいるのに海で泳いだことがないという人もいました。しかし、経済のグローバル化によって今ではハワイの人々もリッチになり、富裕層が増えてきています。そうした方々が新しく開発された物件を買っているようです。
中国の方々の動きはいかがですか。米国本土には不動産を購入される中国人が多いと聞きますが、ハワイではどうでしょう。
ハワイでも中国の方は不動産を買われていますね。ただ、華僑の方はビジネスが第一ですから、やはり拠点は米国本土において、ハワイには家族が住むための家を買ったり、自分の別荘を買ったりというケースが多いです。ハワイで一番多く不動産を購入されているのは、やはり日本人のお客さまですね。だからやはり一日でも早く飛行機が飛ぶようになって、日本人の方にハワイへいらしていただきたいと思います。
ありがとうございます。サチさんご自身は、お元気そうですね。
感染症が恐いので在宅で仕事をしているんですが、毎朝、ウォーキングと水泳をしているためか、体調はすこぶるいいですよ。筋肉もついてきました。同じように、不動産投資もアフター・コロナに備えて今はしっかり準備して鍛えておく時期かもしれませんね。
※この対談は、2020年5月30日に日本とハワイを結んだWebミーティングで行われました。
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