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攻め続けることで、道は開ける。(ゲスト 林博文氏:第2回)

作成者: Discovery~賢者の習慣~ 編集部|2021.02.17

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます。

低迷期にあえて家賃が倍のオフィスに移転

鎌田

順調な事業展開でしたね。

ところがそれがよくなかったんです。業績は安定的に推移したものの、人間というのは同じ状態が続くとつまらなく感じて、モチベーションが下がっちゃうものなんでしょう。会社に攻めの姿勢が失われたと、幹部が立て続けに5人も退職してしまったんです。結果的に、安定していた売上も30~40%減とずいぶん落ち込みました。

鎌田

それは貴重な経験でしたねえ。

そうなんですよ。このままじゃいけないと思い、オフィスを田町から赤坂に引っ越しました。人が集まる環境に移りたかったんです。家賃は一気に倍になりました。売上が下がったら安いところに引っ越すのが普通でしょうが、その逆です。さらに社員を増やし、システムにも思い切った投資をしました。会社ロゴを変えたのもこのときです。これで会社の空気が一変しました。

鎌田

いつのことですか?

2015年頃です。そこからはフルスロットルで全力疾走です。以来毎年40%以上の成長を続けてきました。事業への投資だけでなく、社員の給与を意識的に増やしたことも会社の成長に寄与していると思います。

鎌田

大きな分岐点でしたね。現在のメインの商材は何でしょうか。

フリーランスのコンサルタント、ITエンジニアの営業支援、自社の社員によるコンサルティングがメインです。実は3年ほど前にフリーランスの営業支援の領域をITエンジニアへと広げていきましたが、最初は社内から反対されました。「なぜレッドオーシャンに出て行くんだ」と。

鎌田

それは私も言うかもしれませんねえ。

売上高を上げるために、あえて面を広げたいと考えたんです。
今はこの領域も売上が伸びています。

鎌田

タクシー広告も目につきますね。

一度試して、ダメならやめればいいと思って始めました。案外反響が大きくて、かなりお問い合わせをいただいています。当社のビジネスは一度取引が始まると長く続くことが特徴ですから、LTV(※)で考えると、タクシー広告は十分にペイしますね。

(※)LTV…顧客との取引を開始してから終了するまでの期間に、自社に対してどれだけ利益をもたらしたかを示す指標。

鎌田

今後の展望はいかがですか。

売上を100億円までもっていくことが当面の目標です。100億円になれば、見えてくる景色も違うと思うのでもぜひそれを見てみたいですね。今日の賢者の習慣のインタビューの場も、過去のゲストを見ましたが一定の規模までいかないとなかったと思っています。

鎌田

どのようにして達成しようと考えていますか。

既存事業を伸ばすだけでなく、4つの新規事業を仕掛けています。ここではプレスリリースを出した2つの事業のみお話させていただきます。一つは、経営企画部や情報システム部の方々が新規事業やDX推進のプロジェクトを立ち上げる際に業界調査をすると思うのですが、そういうシーンを想定したホワイトペーパー・テンプレート・比較記事などを弊社社員のコンサルが作成し、掲載したビジネスポータルサイトを運営しています。フリーランス集客で培った自社のWebマーケティングのノウハウを活用していて、リリースして半年ですが既に月間30万人近くのユーザーにご活用いただいています。

もう一つはオンライン教育サービスです。まずは今後不足してくるAIエンジニアが取得をめざす「E資格」の取得支援コースを提供していて、徐々にですが受講生も増えています。AIエンジニアは政府も公表している通り今後本当に足りなくなるので、良い講座を提供し続ければ伸びる事業だと確信しています。

鎌田

なかなか楽しみですね。

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