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運と直感こそが最高の人生を創る。(ゲスト平林 良仁氏:第2回)

作成者: 海外不動産コラム 編集部|2020.08.26

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます 

平林流の運気と直感力の磨き方

鎌田

平林さんは事業家として成功され、経営危機の会社の立て直しにも腕を振るってこられました。現在は「河口湖音楽と森の美術館」の代表でいらっしゃいます。

平林

頼まれて代表を引き受けることになりました。ここでは若いアーティストの育成に貢献しようと考えており、希望者にはあのストラディヴァリウスを貸与して弾いてもらうという試みも行っています。

鎌田

素晴らしいですね。運営へのコロナの影響はいかがですか。

平林

お客さまが来られない状況ですから、来館者は8割減まで落ち込みました。ある程度は戻ってきましたが、厳しいことに変わりはないですね。ただ、私自身は落ち込んでいるということはありません。社員が頑張ってくれ、国や金融機関も応援してくれていますから、必ず乗り越えられると思っています。

鎌田

やまない雨はない、と。

平林

今は困難を乗り越えるために最善を尽くしているわけですが、これも人生の器を大きくするうえで必要なことだと信じています。

鎌田

事業を成功させる上で最も大切なことは何だとお考えですか。

平林

運ですね。事業も含めて、何をするにも、運が一番大切だと考えています。あとは直感です。

鎌田

運と直感が、人生で最も大切だと。

平林

その通りです。成功したければ、ぜひ運気と直感力を磨くことをお勧めします。特にポストコロナの時代は過去の経験が通用しない時代になりますから、運と直感はますます重要になるでしょうね。

鎌田

平林流の運気と直感力の磨き方を教えてください。

平林

簡単に言えば、世のため、人のためを考えることですね。今の自分がここに存在するのは、延々と続く祖先から生を受け継いできたからじゃないですか。自分の両親、その両親、さらにその前の両親と10代さかのぼると1,000人以上の祖先がいたことになります。この祖先が「それはいいことだ」とほめてくれるようなことは何かを常に考えて行動することが、運気と直感力を鍛えることにつながるんです。

鎌田

なるほどねえ。

平林

これに気がついたのは60歳になる直前でした。それまでは会社を大きくしたい、いい生活をしたいと考えて事業に向き合っていたんですが、あるとき、自分という存在は祖先を受け継いで生まれたのであり、祖先に喜んでもらうことが最も大切なことだと気がついたんです。

鎌田

困難に直面したときも、そうした考えで立ち向かっていくと。

平林

私の師匠でもある船井幸雄先生は、“人生には必要なことしか起きない”、“起きたことはベストのことである”と教えてくださいました。ですから、コロナ禍にしても、これまでになかった素晴らしい人間社会を実現するために必要なことだと考えています。8割減でも、落ち込んではいません。

 

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