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自由人は新しいエコシステムを目指す。宮本 邦久氏(エンジェル投資家)(第2回)

作成者: Discovery~賢者の習慣~ 編集部|2023.10.12

賢人を賢人たらしめている行動や考え方は。そして大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます。

ペイフォワードの精神を日本に

鎌田

そして昨年に事業を売却され、いよいよエンジェル投資家へと転身されました。

宮本

ベンチャーキャピタル時代、投資の面白さに気がついたんです。ただ当時の自分には事業経験もなければ、お金もない。この2つを手に入れるには自分で起業して上場会社の社長になるしかないと思って、事業を始めたんです。

鎌田

なるほど! そもそもエンジェル投資家になるという目標が先にあったということですか。それで起業されたと。

宮本

ええ、そういうことなんです。そしていざ実際に会社を興して社長になってみると、常に事業や経営のことで頭の中は一杯でした。ユニコーン目指してこの会社をさらに発展させていくなら自分じゃなくて他の方にバトンタッチした方がいいだろうと考え、事業を売却することにしました。幸いにも素晴らしい売却先が見つかり、1+1が3になるようなシナジーも期待できるということで、非常にいいバトンタッチができたと思っています。

鎌田

素晴らしいディールでしたね。それでいよいよ本当にやりたかったエンジェル投資家としての一歩を踏み出されたと。

宮本

ええ。今日も2人の社長さんに会ってきたんですが、起業したばかりの若い経営者とお話をして投資先を探しています。1回の面談は60分から90分ですね。目標としては年200社、2030年までに2,000人の起業家にお目にかかるつもりです。

鎌田

将来的にはどんなビジョンをお持ちなんですか。

宮本

私は駆け出しのエンジェル投資家ですが、単に上場を目指す起業家に投資するのであれば、自分が見てきたのとさほど変わらない景色しか見られないと思っているんです。今は国としてもユニコーンを何倍にも増やしていこうという方針ですし、私の投資によって上場した起業家が次の起業家を育てる、そんな新しいエコシステムを実現できたらと考えています。日本には、自分の受けた善意を他の誰かにつないでいくというペイフォワードの精神がまだ根づいていないと思うので、自分自身がこうした活動を通じて一つのロールモデルになりたいと思います。

鎌田

なるほど。確かに日本ではペイフォワード的な発想はあまりないですし、自分の起業した会社にこだわる人の方が多いでしょう。なかなか宮本さんのように考えて実行できる人は少ないと思います。

※この対談は2023年8月3日に弊社「GINZA XI」ラウンジ(東京・銀座)にて行われました。

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