賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
人の話に耳を傾けることを大切にされていらっしゃるとか。
僕の感覚と人の感覚は当然違いますから、感覚の違う人の話を聞くのはやっぱり面白いですよ。若い選手の話も面白いですし。
オーナーの孫正義さんとも話されることはありますか。
ありますよ。シーズン中に試合を観に来られることもありますし、シーズン後にはオーナー報告会もありますから。
孫さんの言葉は、やはり大きな力になるでしょうね。
僕らのはるか先を見ている人なので、現場で起こっていることというより、将来はどうあるべきか、どう進んでいくのか、というお話が多いですね。例えばAIのお話とか。あまり細々としたことは言われませんし、とても気を使っていただいていると感じています。
まさに大経営者と名将ですね。
いやいや、名将というわけでは(笑)。
あと、工藤さんはご家族をとても大切にされていらっしゃいますが、野球を続けられる上で奥さまの存在は大きいでしょうね。
僕をここまで引き上げてくれたのは、家内です。結婚するときは「今年で野球を辞める」って宣言して一緒になったんですが、そのときは「お互い、今年、一生懸命やってみようよ。ダメなら辞めればいいじゃない」と言ってくれました。
肝が据わっていらっしゃる。
うーん、肝が据わっている面と、繊細な面の、両方を持っているんじゃないかな。特に周囲に対しては非常に繊細で、僕にはないものを持っていると感じます。そのおかげでうまくいってるのかなと思いますよ。
お子さまもご活躍です。
そうですね。でも、成長したら成長したで心配なものですよね、子どもって。家内もそこは気になるみたいですよ。
最後になりますが、工藤さんにとってお金とはどういう存在でしょう。
お金ですか。プロ野球選手の評価はお金で決まりますが、今の僕の立場はお金だけで評価されるようなものではないと感じていますし、僕自身もお金にはあまりこだわりはないですね。むしろ福岡ソフトバンクホークスで監督をさせてもらっていることそのものに喜びを感じますし、それはお金よりも価値あることだと思います。
なるほど、それが一番のモチベーションだと。
ええ。情熱や信念といったものがなければ人は動かないと思うんです。お金が欲しいから働く、という感覚はないですね。
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