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“健康な人を診る”名医は、タクトを振る音楽家でもあった。(ゲスト 藤本 幸弘 氏:第2回)

作成者: 海外不動産コラム 編集部|2020.02.04

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます

毎月の“神頼み”も欠かさずに

鎌田

海外でのお仕事も多いようですね。

藤本

出張は1年間に、米国に40日、欧州に40日、アジアに40日という感じですね。以前は無名の自分を学会の場や企業で知ってもらうために積極的に海外に出て行きましたが、今は人的ネットワークも築くことが出来てきて、だいぶ落ち着きました。

鎌田

ワインがお好きとのことですが、きっかけは海外ですか。

藤本

そうなんですよ。海外のドクターと話していると趣味の話がきっかけで親しくなることも多く、スポーツやワイン、オペラ、アートなどの話題は万国共通です。そんなことからワインに興味を持つようになって、先日はワインエキスパートの資格も取りました。鎌田さんは、ソムリエの資格をお持ちでしたよね。

鎌田

ええ、実技試験で一度落ちましたが(笑)。

藤本

ワインエキスパートの試験の勉強には1年かかるらしいんですが、私の場合、取ろうと決めてから試験まで2ヵ月しかなかったんです。それでもなんとか取ることができました。おかげで趣味が広がりましたよ。

鎌田

机の上に戦艦大和の模型がありますが、これも趣味ですか?

藤本

はい。分冊百科のCMを見て、つい勢いで頼んでしまったんです。そうしたら全90巻が一度に届いてしまって、あれは真っ青になりました。

鎌田

それをつくったんですか?

藤本

もう、意地ですよ。毎朝15分だけと決めて組み立てて、その様子を毎日Facebookに上げることで自分を追い込んで、完成させました。

鎌田

先生が習慣的に行っていることはありますか。

藤本

神社には必ずお参りに行きますね。月に一回、日枝神社まで「今月もありがとうございました」とお礼を言いに行きます。

鎌田

理系の博士号を3つもお持ちなのに、神頼みとは意外ですね。

藤本

誰にでも多様性がありますから。それに、玉砂利を歩いていると体に付着した、悪い“気”のようなものを振り払うことができるような気がするんです。

鎌田

ああ、その感覚はわかります。特に医療の現場にいらっしゃると、いろんなものをもらっちゃうのかもしれませんね。逆に運気のいい人に会うと、自分にも運が巡ってくる。

藤本

ありますね、それ。その意味でも人脈って大切だなって思います。

藤本先生が企画・指揮されるオーケストラ「音楽は名医」が32日(月)東京オペラシティコンサートホールにて開催されます。

実際に大ホールでピアノとオーケストラの素晴らしい演奏をお聴きいただき、脳が活性化されるのをご体験いただきたいと思います。

ピアニストには、今最も注目を集めている藤田真央さん(第16回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門第2位受賞)を迎え、大胆かつ繊細でキラキラした演奏をお楽しみいただけます。

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