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企業と生活者を結ぶ新しいプラットフォームづくり。(ゲスト 山口 拓己氏:第2回)

作成者: Discovery~賢者の習慣~ 編集部|2022.04.13

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます

仕掛け続ければいつか臨界点を超える

鎌田

ベクトルさんではCFOを務められました。

山口

IPOを目指すフェーズにありましたので、コンサルタントの経験を活かしてその責任者をすることになったんです。その後、事業が立ち行かなくなった新設子会社を使って、プレスリリースの配信サービスに挑戦することになりました。うまい具合に後任のCFOも見つかったので業務を引き継ぎ、私はPR TIMESに200%の力を注ぐことになったんです。

鎌田

念願のネットビジネスですね。

山口

プレスリリースは企業とメディアを結ぶものとされていましたが、私は生活者にダイレクトに届けたいと思ったんです。潮目が変わったのは2009年、2010年頃でしたね。何もしていないのに徐々にPVが上がり始めたので理由を分析したところ、PCではなくてスマホで見る人が増えていたんです。それまでは何かを検索するにしても家やオフィスに帰ってPCを立ち上げて調べていたのが、スマホを手にしたことでいつでもその場ですぐに検索できるようになりました。そうした変化が追い風になりました。

鎌田

ブレークスルーが来ましたね。

山口

あとは東日本大震災です。被害救済や復興支援など、震災関連の情報発信に無料でPR TIMESを利用していただきました。PR TIMESはそれまでコスパが高いWebマーケティングツールとして使われてきましたが、生活者の求める情報をプレスリリースで届けるツールに変わるきっかけになりました。当時、PR TIMESを運営しながら、企業にもメディアにも生活者にも重要な情報プラットフォームになれるんじゃないかと思うようになりました。

鎌田

山口さんらしい、ロジカルなお話です。

山口

現在は「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションのもとで戦略を立て、作戦を実行しています。

鎌田

最近は「April Dream」プロジェクトが話題ですね。

山口

4月1日は嘘をついてもいい日とされてきましたが、自分の夢を発信する日にしようという取り組みです。3年目の今年もやりますよ。新宿駅西口に、夢を語る300人のポスターを掲示します。

鎌田

夢のある取り組みですね。しかしビジネスとして見れば、コスト効率はよくないように思えますが。

山口

おっしゃる通りです。しかし続けることでいつか臨界点を超えたらすごいことが起きるんじゃないかと思っているんですよ。我々の思いに共感してくれる人や企業が増えるかもしれないし、「自分もこのプロジェクトを担いたい」と入社してくれる人材も増えるんじゃないでしょうか。

鎌田

御社に対するロイヤリティは間違いなく上がりますね。

山口

それはきっと大切な事業資産になると思うんです。

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