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人の幸せのための仕事が自分を幸せにする (ゲスト 小山 薫堂 氏:第2回)

作成者: 海外不動産コラム 編集部|2020.02.25

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます

新しい出会い、新しい物語、そして新しいアイディア

鎌田

薫堂さんは幅広い分野で活躍されていらっしゃるから、ネタの引き出しがものすごく多いのだと思います。

小山

いろんなことを頼まれて、その気持ちに応えたいと頑張っているうちに、そこで考えたことが別のジャンルでの仕事に役立つっていうことはありますね。アイデアは視点の数で決まりますから。いろんなジャンルの仕事をすることで、ヒラメキの化学反応は起きますね。人に会うのも同じことです。ただ、仕事をもらうために人に会うことはないですね。決して仕事を増やしたいわけじゃないですから。

鎌田

最近はいい出会いはありましたか。

小山

そうですね、一昨日、青森県の弘前に行ったんですが、そこで出会ったワインバーの72歳のマスターが素晴らしかったです。

鎌田

弘前ですか。

小山

僕のアシスタントが「すごくいい店がある」と連れて行ってくれたんです。でも、何度電話しても出ないし、仕方ないから予約なしで行ってみたら看板も消えている。店内を覗いたらマスターらしき人と常連客らしい人の2人が映画を観ながらワインを飲んでいたので、思い切ってドアを開けてみました。

鎌田

いいですねえ。

小山

ワインが飲みたいんですがと言ったら、マスターが「本当に飲むの? 高いよ」と言って入れてくれたんです。飲みながらお話を聞くと「妻が一昨年亡くなっちゃって、寂しいんだよ。今は人に幸せを与えることがオレの幸せなんだよ」って。ワインも「人が喜んで飲んでくれれば嬉しいから」と、1本2000円も儲かれば十分なんだそうです。それを聞いて僕は、こういう人生もいいなあって思いました。でも、自分にはまだ欲も見栄もあるし、無理だなあ、なんて。

鎌田

このお話だけで一本の物語になりそうですね。

小山

メニューにナポリタン600円というのがあったのでつくってもらったんですが、「酔っ払ってつくったナポリタンは旨いぞ」って出してもらったそれが、本当に旨いんです! びっくりして、どこで修行したんですかって訊いたら「東京の六本木って知ってる?」と。そして「六本木に『キャンティ』って店があってさ」と。

鎌田

「キャンティ」!

小山

この人、「キャンティ」にいたんだ! って驚いちゃったんですが、こういう出会いは本当に幸せを感じます。

鎌田

いやあ、いいお話です。

小山

このマスターのように、欲や見栄から解放された人には、憧れます。

鎌田

確かに憧れますよね。

小山

僕は、いろんなことを引き受けて、あれもしたいこれもしたいって手を出して、それなりに責任も背負っちゃっていますが、そういうものから解放されて、あのマスターのように小さい店をやってみたいと思いました。自分が買ったワインを、買ったとおりの値段で出すお店って、いつかやってみたいですね。

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