2023年9月上旬、大規模な自然災害が集中して発生しました。8日にモロッコを大規模な地震が発生したわずか2日後、10日にはリビアでハリケーンに起因する大洪水が発生、両地で多くの人命が失われました。
現在も捜索と救助が続く中、世界各国から支援が寄せられています。ここでは、ホワイトハウスから発表された両国への支援計画をご紹介します。
9月17日時点で、3,000人以上が死亡し、数千人が負傷したと分かっているモロッコに対しては、指導者である国王ムハンマド6世とバイデン大統領が電話で会談。救援活動に割り当てられた100万ドルに加え、モロッコの災害対応強化や被災地域の復興のためにさらなる支援をする用意があることを伝えました。
9月15日時点で5,000人以上の被害者が確認されており、一説には行方不明者が10,000人以上いると言われるリビアに対しては、地元リビアおよびグローバルな人道支援組織に1,100万ドルを提供する予定であることを発表。水、食料、避難所、医療支援などの重要な支援を提供する人々を、国務省とUSAIDがサポートするとしています。
同時に、自由で公正な方法で統一政府を選出するための政治的道筋をつくることにコミットすることも改めて宣言しました。リビアは2011年、それまで40年以上に渡って独裁政権を築いていたカダフィ大佐が内戦で倒れて以降、指導者不在の状態が続いています。
多くの犠牲者を出した今回の被災ですが、せめて同国の政治体制を正常化するきっかけになってほしいものです。
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