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ポジティブを貫く、“楽人間”でありたい。(ゲスト武田双雲氏:第1回)

作成者: Discovery~賢者の習慣~ 編集部|2020.11.11

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます

今日という一日を楽しむ

鎌田

書道教室「ふたばの森」を今年の3月末に閉講されたそうですね。

武田

20年間主宰してきましたが、やりきったという想いと、日本から世界へ飛び出したいという想いで、閉めることにしました。コロナ禍で先延ばしになったけれど、家族でアメリカのサンタバーバラ近郊に移り住む予定です。

鎌田

幅広い年代の生徒さんがいらしていたとか。

武田

幼稚園児から90代の方まで、芸能界や実業界の著名人もいらっしゃいました。もちろん教室では年齢や立場は一切関係ありません。全員で“今日という一日を楽しむ”ことを大切にしました。

鎌田

書道教室というと、半紙の下にお手本を敷いてなぞっていくイメージがあります。

武田

「お手本なしで自由に書いてください。」と言うと、真面目な人ほど愕然としました。答えは一つじゃないから、自由に書いていいというのが私の教室です。「うまくなるための書道ではありません」と言い続けて、それが時代に合っていたのか、300人の定員は常に満席でした。

鎌田

何かのために頑張るという昭和的な生き方が、合わなくなってきたと。

武田

テストでいい成績を取るために勉強する、大会で金メダルを取るために努力する、という具合に未来のために頑張るのが昭和だったのだと思います。しかし、ぶら下げられていた人参が実はあまり美味しくなかった、ということにみんなが気づいたのではないでしょうか。庭付き一戸建てに住んでもあまり楽しくないし、いい腕時計をしても期待したほどモテない。“あれ? 思ってたほどよくないぞ”と。

鎌田

昭和的価値観は、実は間違っていたと、ばれちゃったのでしょうね。

武田

私はADHD(注意欠陥・多動性障害)の可能性があると公表しています。昔から、運動中に雲の動きが気になって突っ立ってしまって怒られたり、アルバイトも3日続かなかったり、とにかくいろんなことが気になってしまう。自分には“今”しかないから、“未来”のために頑張ることができず、「夢を持て」「目標を持て」と言われても理解できませんでした。だからうまくなるという目標のために書をやるのではなくて、今日という一日を楽しむために書をやっているんです。それが書道家・武田双雲であり、少しずつ共感してくださる方も増えてきました。今は生活のすべてにおいて、一つひとつ、丁寧に生きることを大切にしています。

【個展情報】
武田双雲展 「夢叶う」
場所:伊勢丹新宿店 本館6階 催事場にて
会期:2020年12月16日(水)~12月22日(火)
   (初日16日と最終日22日は18時終了)
詳しくはこちらから

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