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ポジティブを貫く、“楽人間”でありたい。(ゲスト武田双雲氏:第3回)

作成者: Discovery~賢者の習慣~ 編集部|2020.11.25

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます

所作が、エネルギーを生む

鎌田

そんな武田さんにこういうボードを用意してきたのは、ナンセンスかもしれないですが…

武田

私は、健康第一ですね。次が家族で、仕事、交友の順です。

鎌田

とおっしゃいますと。

武田

心と体が健康であってこそ、家族も交友も健全なものになるからです。とにかく健康がベースなんですよ。作品づくりもエネルギーが必要ですから、健康であってこそ一番いいエネルギーが出せます。個展があると、当然のことながら売上が期待されるわけで、それは相当のプレッシャーです。でも売れるものを書こうという姿勢は、アーティストとしては受け入れがたい。

そこで私はとにかく自分が“楽”であることを心掛け、楽しんで作品を仕上げるようにしました。それは私にとって修行だったわけですが、おかげでこの2年で1000点の作品を仕上げ、しかもしっかりと売上につながったんです。楽しみながら取り組んだものほど売上という結果がついてくるのは、ビジネスの世界でも同じでしょ。

鎌田

ええ、まったくその通りです。

武田

その意味で大切なのが“気”だと思います。今も私は気が向いたときに作品を書いています。そして気を向けるために大切なのが、所作です。書道では墨をするのも重要な所作で、これでマインドセットし、ゾーンに入ります。茶道でお茶碗を三回まわすのも所作ですね。歯磨きやシャンプーといった日常の行為にも所作を意識したいですし、ビジネスでも所作は大切だと思います。

鎌田

では、こちらのボードはいかがでしょう。書道家にマーカーで書いていただくというのもナンですが。

武田

いやいや、いいですよ。

鎌田

武田さんにとってお金とは「氣流」ですか。さすがに字が違いますねえ。

武田

お金ってすごく不思議な存在じゃないですか。通帳を眺めて、書かれてある数字を信じられるなんて、人間だけが持てる不思議な概念だと思います。もちろんお金は多いにこしたことはありません。けれど嫌な気分になる1億円もあれば、感謝の込められた100万円もあります。会社も同じで、同じ100億円でもいい100億円とそうでない100億円があると思うんです。せっかくなら、いい気の流れている、気持ちのいいお金であってほしいですね。

【個展情報】
武田双雲展 「夢叶う」
場所:伊勢丹新宿店 本館6階 催事場にて
会期:2020年12月16日(水)~12月22日(火)
   (初日16日と最終日22日は18時終了)
詳しくはこちらから

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