アメリカ全土の不動産市況と、住宅在庫の枯渇についてお伝えします。
全米不動産業者協会(NAR:National Association of REALTORS®)は、12月の米国内の中古住宅販売件数は前月からさらに増加し、2020年の総住販売件数も2006年以来最高の水準に達したと発表しました。
具体的な数字を挙げると、2020年の中古住宅販売件数は564万件で、2019年から5.6%増加。販売価格の中央値は30万9800ドルで、こちらも1年前と比べて12.9%上昇と、非常に好調です。
さらに、NARのチーフエコノミストであるローレンス・ユン氏は「さらに良いことに、この勢いは新年も続き、より多くの買い手が市場に参入すると予想されていることです」とも述べており、2021年の不動産市況に明るい展望を描いています。
良いニュースの影で、気になる点も。中古住宅の需要が増すなか、供給が追いつかない状況が続いています。同じくNARの発表では、2020年12月時点での住宅在庫は107万戸と、11月から16.4%減、前年同月比では23%減と枯渇が近づいています。現在の需要・供給バランスが続けば、1.9ヶ月で在庫がなくなります。これは、NARが一戸建て住宅の供給量を追跡し始めたのは1982年以来、最低の数字です。
このアンバランスを解消しようと、ハウスメーカーや建設会社は新築住宅の施工を急いでいます。そのペースは12月の住宅着工戸数は年換算170万戸に迫る勢いですが、それでも需要を満たすには2022年までかかるだろう予想されています。
最後にオープンハウスが物件を取り扱うエリアの12月の中古住宅販売状況についてお伝えします。
テキサス州、ジョージア州を擁する南部エリアでは、2019年12月と比べ、販売件数が20.7%増、販売価格の中央値も11.3%上昇し26万8100ドルに。
カリフォルニア州とハワイ州が含まれる西部エリアも同じく好調で、販売件数は前年同月比17.9%増、販売価格の中央値は14.2%上昇し、46万7900ドルに達しました。
いずれも、市況は好調です。より詳細な情報をお求めの方は、資料請求やセミナー参加をご検討ください。
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