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アイオワ州の共和党予備選挙から1週間で、トランプ氏と関係の深いDWAC社の株価が2倍弱に。

作成者: 海外不動産コラム 編集部|2024.02.02

1.トランプ氏の予備選好調を受け、関係会社の株価が急騰。

2024年1月15日に行われたアイオワ州共和党党員集会は、トランプ氏が51%の票を得て圧勝しました。その結果を受けて、デジタル・ワールド・アクイジション・コーポレーション(DWAC社)の株価が急騰しています。

DWAC社は、しばしば「トランプSPAC」と呼ばれることもある、トランプ氏と関係の深い会社です。SPACとは、「Special Purpose Acquisition Company:特別買収目的会社」のことで、自社の事業を持たず、未上場会社の買収を目的に設立される特殊な企業形態です。SAPCは事業会社よりも上場にかかるコストや時間が少なく済む傾向にあり、SPACが先に上場し、上場させたい会社を買収・合併するというスキームに使われます。

DWAC社も2020年12月の設立から1年も経たない、2021年9月にNASDAQにスピード上場しています。DWAC社が設立されたのは、トランプ氏が設立し現在も経営の中枢にいる会社、トランプ・メディア&テクノロジー・グループを買収・合併し、上場企業にするためです。

2.DWAC社の株価は1週間で2倍強、ピーク時には5倍弱に。

DWAC社の株価は、アイオワ州予備選前の最終取引日である12日の終値12.31ドルから、わずか1週間後の19日には終値26.07ドルと2倍以上に上昇。その後も勢いは止まらず、ピークとなった23日の最高値は58.42ドルに達しました。23日に行われたニューハンプシャー州の予備選結果がニッキー・ヘイリー氏と僅差だったことで一次41ドル台まで下がったものの、24日11時時点で50ドル付近まで持ち直しています。

評価額が上昇しているのは、あくまでDWAC社の株価ですが、事業を行わないSPACの性質上、買収対象であるトランプ・メディア&テクノロジー・グループ、そしてその象徴的存在であるトランプ氏への期待の高まりの現れとみるのが自然でしょう。

政界のみならず、市場でも巻き起こるトランプ・フィーバーは、支持者の間だけで終わるのでしょうか? 全米を飲み込むのでしょうか?


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