賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
画廊の代表として、才能ある芸術家の育成にも力を入れる為永氏。最も大切な価値観は「好き嫌い」だという、その理由は…?
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スチール撮影時のひとコマ。
対談後記 ギャルリーためながの為永社長にお話しを伺いました。 つまり、芸術の世界は、一般人からすると「とても敷居が高い」ものということだと思います。そんな敷居の高いものを対象にビジネスをするというのは大変なことだなと思います。なおかつ(これはまた俗な言い方になりますが)、芸術品は必要不可欠なものではありません。買いたい人は買いたいから買うだけで、理由は買いたいからということだけ。必要に駆られて買うような代物ではないわけです。 一方で、爲永社長のお話を聞きながら思うのは、美術品の世界というのは、極めつけの「情報が非対称的な」世界だということです。とりわけ知見のない素人にとっては、何が何だか判断がつきませんし、それがいくらの価値なのか判定することができない。 なんちゃら鑑定団みたいなテレビ番組もあるように、こんなガラクタがこんなすごい値段でしたという話があると同時に、単なる本物のガラクタだというケースもあります。ピカソはすごいと思うけれども、果たしてそれは、本当にすごいと思っているのか? ピカソそっくりの贋作を見て見抜く自信もありませんし、値段を聞いてその価値があると思えるかといえば思えないのが正直なところです。 つまり、圧倒的にプロが情報を持っている世界だということと思います。逆に「どえらい素人」もいて、たまにそういう「どえらい素人」がとんでもない価格にまで作品の価値を高めたりもする。もう本当に、どうやって生きていけばいいかわからないような世界だと思います。 そんな難しい世界で生きている爲永さんが大事にしているのは「好き嫌い」ということと理解しました。審美という誰も決めることができないものだからこそ、結局「好き嫌い」に至る。妙に納得した次第です。 鎌田和彦 |
※この対談は、2020年3月23日にギャルリーためなが(銀座)で行われました。
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