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運と直感こそが最高の人生を創る。(ゲスト平林 良仁氏:第3回)

作成者: 海外不動産コラム 編集部|2020.09.02

賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。 インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます 

60歳を過ぎて大きく変わった価値観

鎌田

では、平林さんに「人生における優先順位」を伺います。一番は「健康」ですか。

平林

そうですね。実は私、小学校の頃は虚弱体質で、体を鍛えようと5年生の頃に空手道場に通い始めました。それ以来、ずっと体を鍛え続けています。肉食もしません。

鎌田

肉を食べない?

平林

ええ。目指しているのはヴィーガンですね。肉をいただくときは、培養肉です。

鎌田

魚も?

平林

そうです。培養肉はまだ高いですが、絶対に美味しいですし、今後広く普及するはずです。これからの人類は、他の生命を奪う食生活に別れを告げるんじゃないかという気がしています。

鎌田

平林さんがお若いのも、健康に気を使っていらっしゃるからですね。

平林

現在私は72歳です。76歳からが人生の第4クォーターだとすると、私は今第3クォーターの終わりを走っていることになります。これから100歳までの第4クォーターを、生きがいを持って走っていくためには、健康であることが何よりも重要です。その上で、社会に尽くすことに喜びを見出して生きていきたいですね。

鎌田

そんな平林さんが健康の次に大切にされているのが「家族」。

平林

我々の世代は誰もがビジネス戦士で、家庭よりも仕事を優先するのが当たり前でした。私も妻にはそう宣言し、家族サービスもずっと正月・ゴールデンウィーク・夏休みの3回だけでした。それが当たり前だったんです。ただ、60歳を過ぎてから考えが変わってきました。

鎌田

やっぱり仕事より家族が大事だと。

平林

ええ。特に一番大切なのは妻です。実は来年金婚式なのですが、妻に「僕の人生は幸せだった。生まれ変わってもまたあなたと一緒になりたい」と伝えたところ、妻は「…ちょっと考えさせて」と(笑)。

鎌田

それはそれは(笑)。では、こちらのフリップもお願いしたいのですが「あなたにとってお金とは何ですか」。

平林

「自然に入ってくるもの」ですね。

鎌田

と、おっしゃいますと。

平林

30歳で起業してから、ずっと会社を大きくしたい、お金を稼ぎたいとがむしゃらにやってきました。しかし社員が増えてくるにつれて、自分がいい生活をするために彼らを働かせているのは違うんじゃないか、自分は何のために働いているのか、と考えるようになりました。そして、お金を追いかけて働くのは不自然だ、自然体でいればお金は寄ってくるものだ、と考えるようになったんです。

鎌田

なるほど、真理ですね。

平林

株なら、自分の惚れた会社をウォッチするつもりで持ち続けるのが自然です。不動産も、いい物件ほど大切に長く持っていた方がいい。そうした長期的な投資が、自然とお金を呼び寄せると思います。

 

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