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不動産市場は、街そのものの景気や成長性に大きく左右されます。
一般的に売価や家賃といった不動産の価値は、経済的に成長している都市や将来的発展が見込まれる都市で上昇しやすく、逆に後退している都市では下がりやすい傾向があります。つまり「都市の成長度」は、効果的な不動産投資を行う上で考慮しておくべき非常に重要なファクター。
そこで今回は1804年創業のイギリスの老舗アセットマネジメント専門企業・シュローダー社が公開している世界の都市ランキング「グローバル・シティズ・インデックス」をもとに、不動産投資の参考にもなる世界の有望都市をご紹介。以下が上位30カ国のランキングです。
「グローバル・シティズ・インデックス」は経済的に活気のある世界の都市を格付けするために、主に以下の項目を参考に算出されているランキング。
・15歳以上の人口
・可処分所得の中央値
・小売売上高
・都市単位のGDP
これら「経済面」に関わる項目だけでなく、地震リスクや、水やエネルギー資源の質、環境政策の充実度といった「環境にまつわる要素」や、質の高い教育を提供する教育機関や雇用の充実度といった「イノベーションを促進する要素」なども考慮されています。
上記のランキングは2020年1月に発表された「グローバル・シティズ・インデックス」の最新版で、スコアリング対象に選ばれた世界約900都市のうちのトップ30となっています。堂々の1位はロサンゼルス、2位にロンドン、3位に香港が名を連ねる結果となりました。
地域別に見ると、アジアから香港・シンガポール・北京・上海の4都市、ヨーロッパからロンドン・パリ・マンチェスター・ストックホルムの4都市、オセアニアからシドニー・メルボルン・ブリスベン・パースの4都市、そして北米からはなんと18都市がランクインしています。日本の都市は残念ながら、ランキング圏外。また北米18都市とは言いつつも、アメリカ以外の都市はカナダのトロントのみ。17都市をアメリカ一国で占めるという他地域を圧倒する結果になりました。
アメリカがここまで圧倒的な結果を残した要因は、「各スコアのバランスの良さ」と「都市同士の相乗効果」によるところが大きいようです。
例えば、環境面だけを見ると上位にスコアリングされているものの、経済面とイノベーション面がいまいちパッとしないヨーロッパ。それとは対照的に、環境面の充実度が大きく足を引っ張っているアジア。各スコアのバランスは良いものの、都市間の距離が離れており、相乗効果が期待しづらいオセアニア。
これらいずれかの要素に穴がある各地域に対し、アメリカの都市は特定の項目で上位のスコアを取りつつ、その他の項目にも全体的に大きな穴が見られないバランスの良い傾向があります。また上位の都市間の距離が近いことで、都市同士の魅力を互いに引き上げているような側面もあります。
オープンハウスがアメリカ現地で物件を提供している都市も多くランクイン。記事後編では、ランクインした各都市の具体的な魅力をご紹介していきます。
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