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下院議長選、3度目の正直ならず。議長不在期間は2週間超に。

作成者: 海外不動産コラム 編集部|2023.11.17

ジョーダン氏、下院議長選に3度落選し、候補取り消しに。

2023年10月20日、アメリカ議会下院で議長選出のための投票が行われましたが、共和党の候補であるジョーダン氏は過半数を獲得できず、議長はまたも決まりませんでした。

多数派である共和党が団結すれば承認確実ですが、25人が反対票を投じたことにより票が不足。ジョーダン氏を候補として投票が行われたのは3度目で、その度に反対票を投じた議員の説得を試みて来ましたが、反対票の数は1度目の投票時は20票、2度目の投票時には22票と、回を追うごとにむしろ増えていきました。

3度の投票の結果を受け、共和党は21日、引き続きジョーダン氏を候補とするか否かについて党内投票を実施。112対86で候補指名を取り消すことが決まりました。

新たな候補には穏健派のトム・エマー氏が有力も、強硬派の抵抗は必至

共和党は新たな議長候補を立てる必要があり、現在、少なくとも7人が候補指名に向けてアクションを起こしていると報じられています。今のところ有力視されているのは、ウクライナ支援に前向きな穏健派で、マッカーシー氏も支持を表明している党指導部の重鎮、トム・エマー氏。しかし、その立場も絶対的ではありません。

仮にエマー氏が候補となった場合も、党指導部に懐疑的で、ウクライナ支援費用の打ち切りを求めている強硬派議員たちから抵抗される可能性が高く、下院過半数を獲得できるかどうかは微妙なところです。

マッカーシー氏の解任された10月3日からすでに2週間以上が経過しており、議会機能は停止したままです。一刻も早い議長決定が望まれていますが、先行きは不透明なままです。


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