2023年4月25日、バイデン大統領が2024年の大統領選で再選を目指して出馬することを正式表明しました。
バイデン氏は支持率の低迷(就任直後の21年1月調査では57%だったのに対し、最新の4月19日調査では39%)や、選挙時82歳(任期満了時86歳)になる年齢への懸念から、出馬を見送るのではとも言われていましたが、達成できていない公約を果たすためという名目のもと、続投の意志を明らかにしました。
前回の対立候補であるトランプ氏は昨年11月に早くも出馬表明しており、本命候補はこの2名となりそうです。一方で、フランスの調査会社イプソスの世論調査によると、アメリカ国民のうち少なくない人々が、彼らの出馬を歓迎していないようです。「バイデン氏は出馬すべきでない」という意見に民主党の支持者の44%、共和党支持者の85%が同意し、「トランプ氏は出馬すべきでない」という意見には共和党支持者の33%、民主党支持者の85%が同意しました。
ともに支持率が高いとは言えない、バイデン氏とトランプ氏ですが、他にどんな人物が大統領選に立候補するのでしょうか? 現在、出馬可能性が高いと目されているのは以下の人物です。
トランプ政権下で2017年から2018年までアメリカ合衆国の国連大使を担当。インド移民の両親のもとに生まれ、サウスカロライナ州の下院議員を経て、サウスカロライナ州知事を歴任。共和党内でも高い知名度と人気を持つ人物です。
アーカンソー州の前知事。税制改革や医療改革、教育改革などに熱心で、銃規制緩和、移民規制強化、LGBTQ+コミュニティーの権利などリベラルな話題にも関心が強い人物です。共和党員でありながら、トランプ氏を公然と批判してきたことでも知られます。
前回の2020年大統領選にも出馬した著作家、講演者、政治活動家。科学的な態度を重視する人が多い民主党に所属しながらも、スピリチュアリティや自己啓発の分野を専門にする風変わりな人物です。
裕福な投資家であり作家でもある彼は、政党に所属しておらず、自身を保守的リベラルと表現しています。バイオテクノロジー企業Roivant Sciencesを設立し、上場させた後に退任、「Woke, Inc.」という著書を出版し、政治的・社会的・環境的な正しさを追求する現代の価値観について批判的な立場をとっています。
暗殺事件で有名なジョン・F・ケネディ元大統領の弟であるロバート・F・ケネディ氏を父親に持ちます。弁護士、環境活動家、著作家として活動しながら、父親同様に環境問題や社会の公平さ、健康に関する問題に取り組んでいます。また、ワクチンに対する懸念を持ち、反ワクチン運動の代表的な人物の一人としても知られています。
主だった人物は以上です。実際に出馬するのはこのなかの一部だと思われますが、バイデン氏、トランプ氏に変わるカリスマが生まれるのか、両名のいずれかが2期目の当選を果たすのか、注目です。
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