ニューヨーク市長選の民主党内の予備選でエリック・アダムス氏の勝利が確定しました。ニューヨーク市は民主党勢力が非常に強い市であるため、アダムス氏の市長就任はほぼ確実です。
当選するとニューヨークで2人目の黒人指導者となります。60歳のアダムス氏は元警察官で、現在はブルックリン区長を務めており、穏健派の民主党員です。選挙期間中はディファンド・ザ・ポリス運動(警察の予算打ち切りを求める運動)に反対。演説では、ニューヨーク市警を健全に改革することと、ニューヨーカーを犯罪から守ること、相反するように見える2つの課題について、バランスを取る姿勢を示しました。
先月の警察発表によると、市内では過去12か月間で犯罪件数は22%、銃撃事件に至っては73%も増加しています。アダムス氏は、先月の予備選挙の夜、支持者に次のように語りました。「黒人の命が本当に重要であるならば、それは警察による虐待に反対するだけでなく、私たちのコミュニティを引き裂いているすべての暴力に対抗しなければならないのです」
共和党が、米国の多くの年で殺人事件が急増していることについて、民主党内の声からはじまったディファンド・ザ・ポリス運動のせいだと非難していますが、アダムス氏の市長就任は揺るぎないようです。
米国では10人に1人以上が新型コロナウイルスの2度目のワクチン接種を受けておらず、接種が進むにつれて、その差は拡大しています。
CNNの報道によると、2回目のワクチン接種資格がある人のうち約88%が接種を完了していますが、これは春の92%から減少した数字。全国的に、2度目の接種を軽んじる傾向が見られます。公衆衛生当局は、伝染性の高いデルタ株が国中に広がっていることから、このワクチン接種の格差を解消し、2回目の接種を促そうとしています。
インドで初めて確認され、インドや英国で急増しているデルタ株は、現在米国における新型コロナウイルスの新規感染者の約20%を占めています。最近の研究では、デルタ株に対するワクチンの効果は、1回のみ接種者では33%であるのに対し、2回接種完了者では約88%であることが判明しています。
米国疾病予防管理センター(CDC)の最新の集計によると、米国では1億5300万人以上が2度のワクチン接種を完了していると見られており、成人の約66%が少なくとも1回のワクチン接種を受けています。しかし、2回目の接種を受ける資格がある米国人の約11%、約1500万人がワクチン接種を完了しておらず、特に30歳以下の成人が2回目の接種を省略している可能性が高いと考えられています。
CDCのディレクター、ロシェル・ワンレスキー氏は「このデルタ株の感染力の強さは心配ですが、私たちのワクチンは有効です。そして、その結果を発揮するためには、2回接種するか、完全に接種しなければなりません。」と述べています。
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