6月15日、米国で最も人口が多いニューヨーク州とカリフォルニア州は、新型コロナウイルスのワクチン接種者の増加に伴い、ほぼすべての規制を撤廃した。規制が解除されたことを記念して、15日の夜、ニューヨーク港をはじめとしたいくつかの施設で花火が打ち上げられました。
ニューヨーク州の知事、アンドリュー・クオモ知事は以前、「州の成人の70%が少なくとも1回のワクチン接種を受ければ、すべての制限を解除する」と約束していました。今回、その目標を達成し、商業施設などの収容人数の制限を即時解除し、「これで元の生活に戻れる」と発表。社会的集会の制限、収容人数の制限、ソーシャルディスタンスの取り方、清掃・消毒などが各事業者の自由な判断に任せられることとなりました。カリフォルニア州では、新型コロナウイルスの患者数が激減する中、マスクの義務化を含む残りの制限のほとんどを解除しました。政府ガイドラインに則って、公共交通機関、幼稚園~高校までの学校、および医療機関でのマスク着用義務は両州で継続されます。
ジョー・バイデン大統領は、7月4日までに全米の70%の成人が少なくとも一回のワクチン接種を完了することを目標としており、ニューヨーク州はこの目標を達成した14番目の州となりました。一方、ワクチン接種率は各州で大きく異なり、多くの州ではワクチン接種を躊躇、拒否する傾向が続いています。
全米的にワクチン接種数が停滞気味な中、オハイオ州では、新型コロナウイルスのワクチンを1回以上接種した住民のうち5人に100万ドルをプレゼントする宝くじキャンペーンを発表しました。オハイオ州のこの宝くじキャンペーンの発表によって病院には住民が殺到。このキャンペーンは「Vax-a-Million(ワクチンで100万ドル)」と名付けられ、5月26日の夜にテレビで最初の当選者が発表されると、さらに期待度は高まりました。5週間にかけて5人の住民に100万ドルをプレゼントするというキャンペーンは、一般的な宝くじよりも当選確率がはるかに高いため、注目されています。
オハイオ州では、キャンペーン発表後に1日あたりの平均新規接種数が約15,000件から26,000件に増加。また、同時期に12歳から15歳までの青少年が予防接種を受けることができるようになったため、新たな関心が寄せられています。12歳から17歳までの5人の若者には、大学の奨学金が当たるくじが発表されています。
6月第3週、コロラド州も賞金100万ドルのワクチン宝くじを発表し、オレゴン州では36ドルを確実にもらえるか100万ドルが当たる抽選への挑戦権かを選べるキャンペーンを実施するなど、他州でも同様の動きが見られます。まだワクチンを接種していないアメリカの成人と若者、残り40%のワクチン接種を促進する狙いです。
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