今週は新型コロナウイルスのワクチンに関する情報と、2021年のテキサス州における住宅市況の展望をお伝えします。
さる12月11日、米食品医薬品局(FDA)は米ファイザー・独ビオンテック製のワクチン接種の緊急使用申請を許可しました。12月14日からワクチンの接種が可能となり、まずは医療従事者を対象に接種が始まりました。
同ワクチンに加えて、モデルナ社製のワクチンも近々許可が下りる見通しとのこと。この許可が下りれば、今月中に合計して4,000万回分が国内に供給されます。また、来年4月までには約1億人がワクチンを接種できる見通しです。
既にイギリスでは12月7日よりファイザー・ビオンテック製のワクチン接種が開始されています。しかしワクチンを接種した数千人うち2名にアレルギー反応が出たという事例も報告されています。そのため、過去に重大なアレルギー反応が出た人は接種を控えるよう呼びかけています。
ワクチン接種が開始された一方、感染拡大が続いているアメリカ。ロックダウン等の対策を講じている州もあり、まだまだ予断を許さない状況には変わりないでしょう。
次に2021年のテキサス州住宅市況の展望をお伝えします。
テキサス州は第二のシリコンバレーとして注目を集める州となりつつあります。電気自動車会社のテスラが新工場を同州に建設中。テスラCEOのイーロン・マスク氏は生活拠点をカリフォルニア州からテキサス州に移す意向であることも報道されています。
州としての所得税・キャピタルゲイン税が課されないテキサス州。移住先として注目を集めており、イーロン・マスク氏の移住は象徴的な事例であるといえます。
そんな注目を集めるテキサス州ですが、2021年も住宅市況は好調であることが予想されています。
11月の全米住宅在庫数は2.5ヶ月分であるのに対して、ダラス・フォートワース都市圏を含むテキサス州北部では僅か1.1ヶ月分しかない状況で、非常にタイトな在庫状況となっています。
しかし、在庫不足の状況であるにも関わらず、不動産検索サイトRealtor.comは2021年のダラス・フォートワース都市圏における住宅販売数は11.3%増加すると予測しています。これは全米の主要都市圏の中で最大の伸び率であり、今後も好調な住宅市況が続く見通しです。
今回で2020年最後の「不動産アカデミーニュース」となります。日本でも新型コロナウイルスが猛威を振るっておりますが、体調にお気を付けて素敵な年末年始をお過ごし下さい。
以上、田力優がお伝えしました。
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