今週は次期大統領への政権移行状況とジョージア州アトランタの最新住宅情報をお伝えします。
さる11月3日の大統領選挙において不正があったとし、トランプ氏は各州において法廷闘争を続けていますが、勝敗を覆すことは難しいと予想されています。
また、そのような状況ではありますが、今週11月30日、バイデン氏が「大統領日報」を初めて受け取りました。大統領日報は諜報機関が機密情報や分析をまとめたものであり、国家の運営と安全を左右する最高機密文書です。トランプ氏はバイデン氏の受け取りを許可しており、実質的にバイデン氏を次期大統領として認めた格好になるとも考えられます。
さらに、バイデン氏は閣僚の指名に着手しました。財務長官にはFRB前議長であるイエレン氏を指名。これが上院で承認されれば、初の女性財務長官となります。バイデン氏は他にも、人種や性別の壁に囚われない起用を行っています。
次にジョージア州アトランタ都市圏における最新の住宅情報をお伝えします。
新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが進んでいることから、広い住宅を求めて郊外の2ベッドルームや3ベッドルームのファミリー向け住宅市場が活発になっています。在宅ワークに合わせて引っ越しを考える人々が全米で多くいる状況です。アトランタ近郊もその例に漏れず、郊外の2ベッドルーム、3ベッドルーム住宅に需要が集中しております。
ジョージア州アトランタにおける住宅価格中央値は336,665ドルと前年同月比で12.1%上昇しました。2ベッドもしくは3ベッドルームのファミリー向け物件も、それぞれ、326,800ドル、339,600ドルと前年同月比で9.0%、11.4%の上昇となっています。
住宅在庫数は先月の8,606戸から8,278戸と328戸減少しています。減少分の大半はファミリー向け物件で、需要集中、在庫不足の傾向はより顕著になっている模様です。
以上、田力優がお伝えしました。
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