今週は、アメリカでの新型コロナウイルス再拡大状況と、ジョージア州アトランタ都市圏の最新住宅情報についてお知らせします。
アメリカでは新型コロナウイルスの感染が再拡大しています。さる11月13日には1日の新規感染者数が181,196人を超え、過去最高となりました。新規感染者数、死亡者数、入院者数が急速に増加しております。
既に複数の州で、冬の到来を控え、ホリデーシーズンに向けた対策を実施しております。カリフォルニア州西部は、レストランでの店内飲食、ジムや宗教施設などの屋内での活動を禁止するなど、最高レベルの対策をとると発表しました。
一方でここ数週間の間に、ワクチン開発のニュースが報道されています。Moderna社の治験結果では約94.5%の有効性が確認されるなど、実用化に向け大きく進展しました。
しかし、米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、ワクチンが到着するまではより一層の警戒が必要であると述べています。ファウチ氏は引き続きソーシャルディスタンス、フェイスマスクの着用、公衆衛生対策の必要性を強調しています。
さて次に、ジョージア州アトランタ都市圏の最新住宅情報についてお伝えします。
10月のアトランタ都市圏住宅販売数は9,150戸と、前年同月比約11%増加しました。また、成約価格中央値は290,000ドルと、前年同月比16.5%上昇しております。
また、売主の提示価格と成約価格の乖離幅は約-2.8%と、前年の約-7.8%から大幅に縮小しており、住宅購入希望者の購買意欲の高さが伺えます。
一方、在庫数は現在の販売ペース換算で約1.7か月分となっています。一般的に、適正在庫は販売ペースの6か月分と言われておりますので、在庫不足の状況であるといえます。
アトランタ不動産協会のジェニファー・ピノ会長は、低金利による需要側の購買意欲と在庫不足の状況を踏まえ、今後数か月の平均販売価格には引き続き上向き圧力がかかる、と述べています。
以上、田力優がお伝えしました。
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